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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻9号

2003年09月発行

今月の臨床 思春期のヘルスケアとメンタルケア

思春期診療の実際とカウンセリング

4.思春期の月経困難症

著者: 小畑孝四郎1 星合昊1

所属機関: 1近畿大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1171 - P.1173

文献概要

はじめに

 月経困難症は器質的異常を認めない原発性(機能性)月経困難症と,子宮内膜症,子宮腺筋症,子宮筋腫,骨盤内炎症,性器奇形などの器質的疾患によって起こる続発性(器質性)月経困難症の2つに分類されるが,思春期では原発性月経困難症が多く,子宮内膜症などによるものは稀であると考えられている.しかしながら,子宮内膜症は初経後1か月でその存在が確認されたとの報告1)や,環境ホルモン(内分泌攪乱物質)の影響の報告2~5)などから考えると,今後思春期における月経困難症の原因に子宮内膜症の占める割合は増加するものと推測される.そこで,ここでは思春期における月経困難症について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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