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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科57巻9号

2003年09月発行

文献概要

連載 OBSTETRIC NEWS

癒着胎盤

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久産婦人科医院

ページ範囲:P.1216 - P.1218

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 癒着胎盤の発生頻度は統計上は年々増加している.1930~1950年は分娩30,000例に1例,1950~1960年は19,000例に1例,1980年までは7,000例に1例(OG 56 : 31, 1980),最近では2,500例に1例と報告されている(AJOG 177 : 210, 1997).帝王切開(帝切)歴と前置胎盤/癒着胎盤の頻度は関連があり(Clark, OG 66 : 89, 1985)(表1),増加の最大の原因は帝切と考えられている.

 癒着胎盤の危険因子に関しては,南カリフォルニア大学のMillerらが行った研究がしばしば引用される.Millerらは約15万6,000分娩を検討した.癒着胎盤は62例(2,500分娩に1例)で,癒着胎盤の危険因子は前置胎盤で特に母体年齢が35歳以上,前置胎盤を合併すると癒着胎盤の発生頻度は約10%と報告している(表2,3,4).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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