文献詳細
連載 症例
腟内異物の上行性感染により卵管留膿腫を呈した1例
著者: 片山博子1 横田美幸1 梅岡弘一郎1 吉本勲1 草薙康城1 越智博1 伊藤昌春1
所属機関: 1愛媛大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.1220 - P.1223
文献概要
思春期の腟内異物は,性行為の多様化に伴い起こるものが多いといわれているが,小児期の腟内異物も臨床上稀には遭遇する.小児においては,異物挿入の目的意識がなく,問診時,異物挿入を訴えないことがほとんどであり,また婦人科的診察が困難で異物の発見が遅れることがある1).今回,約7年間発見されず,腟内異物の上行性感染により卵管留膿腫を呈した稀な症例を経験したので報告する.
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