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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻1号

2004年01月発行

雑誌目次

今月の臨床 周産期の感染症―管理と対策 母体感染の管理と対策

1.SIRSと妊婦管理

著者: 佐々木禎仁 ,   石川睦男

ページ範囲:P.10 - P.11

 SIRS(全身性炎症反応症候群)とは,1991年にアメリカの胸部疾患学会と集中治療学会によって共同で定義された炎症反応の新しい概念である.その診断基準を表1に示す.またSIRSは外傷,熱傷,膵炎,侵襲の強い術後など感染を伴わない全身性の炎症と,感染を伴う全身性炎症を含有する概念である.元来の敗血症(sepsis)とは菌体毒素に生体が反応し多量のサイトカインが産生されるために起こる,いわゆる感染に伴うSIRSといえる1)

 SIRSでは,血中のTNF―a(tumor necrosis factor―a),IL―1(interleukin―1),IL―6(interleukin―6)などの炎症性サイトカインは高値を示す.SIRSでみられる体温上昇や頻脈にはTNF―aやIL―1などのサイトカインが,白血球増加にはIL―6,G―CSF(granulocyte colony stimulating factor),GM―CSF(granulocyte/macrophage colony―stimulating factor)などが関与している.

2.MRSAの管理

著者: 藤森敬也 ,   浅野仁覚 ,   佐藤章

ページ範囲:P.13 - P.17

MRSAの疫学

 ブドウ球菌による感染症は,化膿性髄膜炎や敗血症などの深部感染症として新生児や免疫機能の低下した患者に認められてきた.1941年に発見されたペニシリンはこれを解決したかに思えたが,その2~3年後にはペニシリン分解酵素(ペニシリナーゼ)を持つブドウ球菌の発生の増加が認められるようになった.その後,ペニシリンのほかにもクロラムフェニコールやテトラサイクリン,マクロライドなど新たな抗生物質が開発されるたびに新たな耐性菌の出現に悩まされてきた.

 MRSA(methicillin―resistant Staphylococcus aureus)とはその名が示すとおり,メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌である.メチシリンは,ペニシリン耐性グラム陽性球菌に対する切り札として,1960年から実用化されたが,MRSAの発生の報告はそのわずか1年後であった.しかし,本邦においてメチシリンはあまり使用されず,経口投与可能なセフェム剤が主に使用されてきたため,メチシリン耐性とはいうものの実際にはセフェム剤耐性のことを指している.問題化してきたのは1980年代,すなわち第三世代セフェム剤の使用の増加からであり,第三世代セフェム剤のグラム陽性球菌に対する抗菌力が第一世代・第二世代セフェム剤よりも弱いにもかかわらず,グラム陽性球菌に対して単剤で使用を続けてきたことが耐性菌(MRSA)発生の原因と考えられた.

3.麻疹のリスクと管理

著者: 佐藤賢一郎 ,   水内英充

ページ範囲:P.19 - P.25

はじめに

 麻疹は世界中に分布し,現在でもときに死に至る疾患である.本邦では1978年より定期接種が開始され,1994年の改正予防接種法では勧奨接種となった.Measles vaccine failure(以下,MVFと略)の存在や,麻疹ワクチン接種率自体も80%前後で推移1, 2)しており十分とはいえず,さらに1回接種法であるためブースター効果が得られにくいことなどにより成人の麻疹感受性者が蓄積,増加してくる可能性が考えられている.こういった現状を踏まえ,今回,妊娠時の麻疹感染のリスクと管理について述べる.

4.A群溶連菌感染の対策

著者: 竹林浩一

ページ範囲:P.26 - P.29

はじめに

 A群溶連菌(公式にはA群レンサ球菌 : Group A Streptococcus : 以下,GAS)によって引き起こされる疾患は子供に多い軽度の咽頭炎から猩紅熱,さらに大人に多い致死的な多臓器不全まで非常に幅広い.特に1980年代前半に欧米を中心にGASにより急速にショック,多臓器不全に至った症例が次々に報告され,迅速な抗生物質の使用,広範なデブリドマンの施行にもかかわらず,30~80%に及ぶ高い死亡率を示したことから,米国疾患予防センター(CDC)では1993年これらの重篤な疾患をstreptococcal toxic shock syndrome(STSS)またはtoxic shock―like syndrome(TSLS)として独立した疾患群とした.さらに1994年5月,英国のマスコミによって「ヒト喰いバクテリア」として報道されてからはその重篤な病態が世界中に再認識され,社会問題となった.これを契機として,わが国でも厚生省研究班による調査がなされ,劇症型GAS感染症の診断基準(1998年修正案)が作成された(表1).

5.真菌感染症の予防と対策

著者: 奥山和彦

ページ範囲:P.30 - P.33

はじめに

 真菌感染症は,日常の産婦人科診療において遭遇する腟・外陰感染症のなかで最も頻度が高い.真菌は,腟・外陰の掻痒感,帯下感を訴える婦人の腟分泌物培養などから半数近くに検出されるが,腟内の常在菌であり無症候性でも5~20%,妊婦では20~30%と高頻度に検出される.

 周産期真菌症の大部分はカンジダ属によるもので(表1),妊娠時には,内分泌系・代謝系などの変化から,真菌にとって過剰増殖しやすい腟内環境が生じると考えられている.また,今日の周産期医療では,切迫流産・早産の管理,糖尿病に代表される合併症妊娠の管理,抗生物質,副腎皮質ホルモン剤,免疫抑制剤の投与を必要とするハイリスク妊娠の管理など,日和見感染が発生しやすい状況にある妊婦に接する機会も増加している.

 一般に,真菌に起因する腟炎の母児への影響は少ないと考えられているが,場合によっては細菌性腟炎と同様に絨毛膜羊膜炎に進展し,PROMや早産の原因となることがある.また,稀ではあるが先天性カンジダ感染症や子宮内胎児死亡の原因となり得る(図1).

6.結核感染の対策

著者: 南理志 ,   永井景 ,   吉田剛祥 ,   赤田忍 ,   金山清二

ページ範囲:P.34 - P.37

はじめに

 妊娠中に結核が合併することは稀であるが,近年,若年者における結核患者の増加や多剤耐性結核の増加により,妊娠合併症としての結核が注目されている.当センターは大阪府の結核医療の中核施設として240床の結核病床を有し,年間数例の結核合併妊婦含む約440例の活動性結核の入院治療を行っている.ここでは妊娠中,分娩時および産褥期の結核管理を,文献的な考察と当センターで経験した16症例を交えて述べる.

垂直感染の管理と対策

1.B型肝炎

著者: 下屋浩一郎 ,   早田憲司 ,   村田雄二

ページ範囲:P.38 - P.41

ウイルス性肝炎について

 妊婦のウイルス性肝炎は母児感染を生じ,感染した児はキャリア化し将来にわたり肝疾患の危険因子を抱え次世代やその家族へもウイルスを伝播する可能性があり,周産期における重要な感染症の1つである.現在,肝炎ウイルスとして同定されているものはA型,B型,C型,D型,E型,G型の6種類あり,感染ルートはA型,E型は経口感染であり,B型,C型,D型,G型は血液感染である.

 ウイルス肝炎には大別すると,①急性肝炎,②劇症肝炎,③慢性肝炎,④キャリアの4つの病態がある.急性肝炎は,肝炎ウイルスに感染して肝臓に急性炎症が起こり,一部の肝細胞が急激に破壊される疾患である.A,B,C,D,E型が原因となり劇症化しない限り予後はよく,多くは6か月以内に治癒する.劇症肝炎は,わが国の定義では,肝炎のうち症状発現後8週間以内に高度の肝機能障害に基づいて肝性昏睡II度以上の脳症をきたし,プロトロンビン時間40%以下を示すものとする.そのうちには発病後10日以内に脳症が発現する急性型と,それ以降に発現する亜急性型があるとされる.慢性肝炎は,6か月以上肝臓に炎症が持続する病態とされ,血清トランスアミラーゼの異常が6か月以上続く状態である.近年では肝炎ウイルス量を測定することが可能になり,ウイルス血症が6か月以上続く状態とされる.確定診断は肝生検によりなされる.キャリアとは肝炎ウイルスが肝に6か月以上持続して潜伏する状態であり,多くは症状のないいわゆる無症候性キャリアである1)

2.風 疹

著者: 種村光代

ページ範囲:P.42 - P.45

はじめに

 風疹は一般的にもよく知られている先天異常の原因ウイルスである.しかし,残念ながらわが国における予防対策は非常にお粗末である.1964,65年に沖縄で風疹が大流行し,約400例の先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome : 以下CRS)患児が出生して社会的問題となった.その後の女子中学生へのワクチン接種が功を奏して,最近数年間のCRSの発生数は年間わずか数例となり,今のところは大きな問題となってはいない.

 ところが1994年の予防接種法の改正によって,単味の風疹ワクチンを生後12か月以上の幼児に接種し,経過措置として1999年まで小学校1年生に,さらに,これまで行ってきた女子中学生の接種を2003年まで男子も含め行うこととなった.今年はちょうど経過措置が終了する年であるが,中学生男女への接種を止める必要があるのだろうか.接種率そのものが著しく低下している現在1),予防接種法の改正(改悪?)の影響による抗体保有者の減少が危惧されている.任意接種という原則は重要であるが,わが国では妊娠前に風疹をはじめとする感染症の抗体のチェックは一般的ではない.妊娠中の感染源となりうるわが子への予防接種に関しても無頓着といわざるを得ない.風疹ワクチンの副作用はほとんどないに等しく,たかが風疹といわずぜひとも接種を心がけて欲しいものである.

 一方,医療従事者も特に風疹に対しては過敏となっており,必要以上の抗体検査を十分な説明もないままに実施している.挙げ句に,HI抗体価がやや高かったり,風疹特異的IgM抗体が弱陽性を示しただけで妊娠は諦めたほうがよいとの説明をしてしまう.逆に,抗体陰性の妊婦に対して妊娠中の予防対策や分娩後のワクチン接種を指導している産科医は稀ではないだろうか.本特集では「垂直感染の管理と対策」がテーマとなっているが,今しばらくは妊娠中に真に風疹に罹患して問題となる症例は稀であると予想されるため,むしろ一般妊婦に対するCRSの予防対策に重点をおいて解説する.

3.水 痘

著者: 岡谷裕二 ,   新谷友季子

ページ範囲:P.46 - P.49

はじめに

 水痘は,水痘帯状庖診ウイルス(varicella―zoster virus : VZV)感染により発症する疾患である.水痘は小児期の代表的ウイルス感染症であり,そのピークは8~9歳で,成人の95%以上は過去の感染によりすでに抗VZV抗体を保有している.妊娠中の水痘罹患率については0.05~0.07%(北米)1),0.3%(英国)2)などの報告がある.しかしながら,妊婦が罹患した場合には重症化しやすいことや,経胎盤的に胎児に感染し,その罹患時期により児の予後を左右することから,産科医としては本疾患に対しての慎重な配慮と適切な対応を行う必要がある.

4.パルボウイルスB19

著者: 井浦俊彦 ,   牧野田知 ,   大島恵二

ページ範囲:P.51 - P.53

はじめに

 伝染性紅班(erythema infectiosum : EI)は5~14歳の幼少期に好発し,5~6年の周期で冬から初夏にかけて流行する発疹性疾患である.この発疹の特徴は両頬に出現する蝶形紅斑であり,その様子が果実のリンゴを連想させることから「リンゴ病」とも呼ばれている.1983年にAnderson1)らにより,この病因がヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19 : B19)であることが報告され,妊婦に感染した場合に胎児死産例2)や非免疫性胎児水腫3)が発生することが報告された.わが国でも過去12年の全国患者報告数4)は,1992年の85,998名が最も多く,1994年の13,906名が最少報告数であった.非流行年では1.5~2.0万人前後の罹患数であるが,流行年では5万人以上の罹患を認めている.2002年の罹患数は58,371名であり,流行年であったと思われる(表1).B19感染による胎児水腫5)の発生も多数認められ,周産期感染症としてクローズアップされた.

 本稿では,B19感染における臨床症状,診断法,胎内感染の問題点や感染妊婦の管理法などについて解説する.

5.サイトメガロウイルス

著者: 池田智明 ,   金子政時 ,   池ノ上克

ページ範囲:P.55 - P.59

はじめに

 周産期脳障害の原因のなかで先天性感染症が占める割合は依然不明であるが,われわれが検討した宮崎県におけるデータからは4%前後であると推定された1).先天性感染症は,単純ヘルペスウイルス,トキソプラズマ,風疹ウイルス,水痘ウイルスなどの微生物によって起こるが,先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染は最も頻度が高い.先天性CMV感染症が原因とされる脳障害の発生頻度は10,000出生あたり3~4例であり,これは脳障害を起こす先天性感染症の約80%であるといわれる2).さらに重要なことは,新生児期に無症候であったとしても,先天性感染症児の10~15%が,その後の発達期に難聴,知能障害,運動障害などの神経障害をきたしうるという事実である.概算ではあるが,先天性CMV感染症が原因で年間約400例の重症脳障害,約400例の難聴児が毎年わが国で発症していることになる.したがって,CMV母子感染の正確な診断と,感染児のフォローアップ体制の確立が重要である.

 本稿では,CMV感染症を周産期脳障害に対して最も重要な病原体であるという観点から,病態,出生前診断,新生児期診断,予防と治療の順で概説する.

6.ヘルペスウイルス

著者: 池田智明 ,   渡辺博 ,   稲葉憲之

ページ範囲:P.61 - P.63

はじめに

 ヘルペスウイルスは哺乳類・鳥類・魚類などの脊椎動物に広く存在しているウイルスであり,a,b,gの3種と魚ヘルペスウイルスに分類されている1).単純ヘルペスウイルス1型(herpes simplex virus type 1 : HSV―1)と2型(herpes simplex virus type 2 : HSV―2)は水痘・帯状疱疹ウイルスとともにヒトaヘルペスウイルスに属している.ヘルペスウイルスの生物学的特徴として,初感染後に宿主の神経節に潜伏し,ときに再活性化して再発症状を呈すること,血清抗体が終生検出されることが挙げられる.分娩時および出生直後に新生児が単純ヘルペスウイルスに感染すると,新生児ヘルペスを発症する.新生児ヘルペスは決して頻度の高い疾患ではないが,約90%が分娩時の産道感染を原因として発病する,今日でも致命率が高い重篤な疾患である.したがって分娩前の母親に性器ヘルペスの病変がみられた場合,帝王切開で出産することにより産道感染を防止できるが,無症候性ヘルペス感染の母親から新生児への垂直感染への対策が今後の課題である.

7.トキソプラズマ

著者: 関博之

ページ範囲:P.64 - P.67

はじめに

 トキソプラズマ感染時の臨床症状は,頸部リンパ節腫脹,易疲労感,発熱,咽頭痛など非特異的なもので,しばしば無症状の場合もあるため,妊婦がトキソプラズマ感染を自覚できない場合がある.したがって,妊娠中のトキソプラズマ感染を正確に診断するためには,トキソプラズマ抗体のスクリーニング検査が必要となる.

 妊娠中にトキソプラズマに初感染した場合,15~45%に先天感染が生じ,そのうちの約90%が顕性となって,新生児に脈絡網膜炎,髄液異常,水頭症,精神運動障害などの諸症状が出現する.小島ら1)は妊娠中に胎内感染が起こっても,妊娠中に治療を行えば顕性の児の発症を1/3以下に減少できると報告している.したがって,妊婦全例にトキソプラズマ抗体のスクリーニング検査を行うことができれば,先天性トキソプラズマ症の発症を減少させることが可能となる.

8.梅 毒

著者: 武内享介

ページ範囲:P.69 - P.71

病原体

 梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum : Tp)を病原体とする全身性,慢性感染症である.Tpは細菌に分類され,スピロヘータ科,トレポネーマ属に属する.形態学的には,長さ6~20 mm,直径0.1~0.2 mmの活発に回転や屈曲を行う微生物である.温度や湿度といった環境の変化に弱く,殺菌剤で簡単に死滅する.1998年に全ゲノムのDNA配列が決定された1).現在までペニシリン耐性株出現の報告はない.

9.B群溶連菌

著者: 北中孝司 ,   原田直哉 ,   阪本義晴

ページ範囲:P.72 - P.75

はじめに

 新生児感染症のうち,B群溶連菌(Group B Streptococcus : GBS or Streptococcus agalactiae)による感染症は最も重篤な疾患の一つとして捉えられている.このGBSは,古くは1930年代に産褥感染症の起炎菌として報告された1)が,わが国では目黒2)が1976年に新生児GBS感染症例を報告した.特に,生後1週間以内に発症する早発型感染症では死亡率が50%にもみられる3)ことから,その発症予防が重要となる.ここでは,GBS感染症予防について当科における管理方針とそれにまつわる問題点を文献的考察を加えて述べてみたい.

10.リステリア症

著者: 竹田善治 ,   中林正雄

ページ範囲:P.77 - P.79

はじめに

 リステリア症は,自然界に広く分布するリステリア菌(Listeria monocytogenes)による感染症である.発症頻度は人口10万人あたり0.7人と報告されており,通常は悪性腫瘍,AIDSなど免疫不全となるような状態でもない限り罹患することは稀な疾患である.しかし妊娠中に関してはその特殊な免疫状態のため,本菌に対する感受性が約17倍高くなることが知られている1)

 リステリア菌に感染した場合,妊婦の症状は発熱,感冒様症状など比較的軽微で非特異的であるにもかかわらず,児に対しては流早産や子宮内胎児死亡,早期新生児死亡など重篤な合併症を起こす.症状に乏しい感染母体から胎児に経胎盤感染を起こすこと,妊娠中の診断が困難であること,特異免疫能の未熟な胎児への感染後の経過が非常に急速かつ重篤であることなどが予後を不良にしている2).このため本症の迅速な診断・治療が望まれるが,現在のところ母体血や羊水培養などから直接リステリア菌を証明する以外に診断を確定する一般的な検査法はない.頻度は低いがリステリア菌は母児感染の原因菌として念頭に置いておくべきものの1つといえる.

連載 知っていると役立つ婦人科病理・54

What is your diagnosis ?

著者: 小川史洋 ,   清水道生

ページ範囲:P.7 - P.9

症例 : 58歳,女性

 頻尿を訴え近医を受診.腹部超音波検査および腹部CTにて右卵巣嚢腫と診断され,右付属器切除術が施行された.肉眼像は直径8 cmで表面平滑な単房性cystで,緑茶色の漿液性の内容液であった.嚢胞内壁は大部分が平滑であったが,1か所に直径1 cmの隆起性病変が認められた.

 1.病理診断は何か?

 2.診断を確定するための免疫組織染色は何か?

OBSTETRIC NEWS

硫酸マグネシウム再考 : 子宮収縮抑制剤として有効で安全か?

著者: 武久徹

ページ範囲:P.82 - P.85

 硫酸マグネシウムは米国では第一選択として最もよく使用される子宮収縮抑制剤である(NEJM 341 : 660, 1999).硫酸マグネシウムの妊娠中毒症に対する使用の安全性と優越性を支持する研究は複数ある(NEJM 333 : 201, 1995)が,子宮収縮抑制剤として使用した場合の安全性と有効性に関しては厳格に検討されていない(AJOG 168 : 1247, 1993/A guide to effective care in pregnancy and childbirth. Oxford, Oxford University Press, pp161―173, 1995).子宮収縮抑制剤としての硫酸マグネシウムの有効性を調べた唯一の無作為化臨床研究では有効性はなしという結果であった(AJOG 163 : 767, 1990).硫酸マグネシウム投与量は早発陣痛に対する使用はかなり多量になるので,多量投与と周産期死亡の関連に関する疑問を解決しなければならない.

 Goodwin(南カリフォルニア大学)は最近の講義の中で子宮収縮抑制剤として使用する際の問題点を挙げ,再考すべき証拠が幾つか発表されていることを紹介している(What's New in Approaches to PTL & PPROM. in Syllabus of the USC Perinatal Medicine 2003. February 15―21, 2003).

Estrogen Series 59

エストロゲン+プロゲステロンが更年期後女性の脳卒中発生に及ぼす影響

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.86 - P.87

 昨年7月,米国医師会雑誌(JAMA)に発表されたWomen's Health Initiative Studyの更年期後女性に対するRandomized Control Trial(RCT)の結果は,全世界にショックを与えた1).そのなかで,エストロゲン+プロゲステロン(E+Pとここでは略す)の使用は,5.2年にわたる追跡期間中に,(50~79歳の)更年期後女性の脳卒中発生率を1.4倍高めるという結果があった.今回ここにご紹介する論文は2003年5月のJAMA誌上に発表されたもので,脳卒中(stroke)に関するデータをさらに詳細に分析したものである.

その背景

 ホルモンの使用と脳卒中(stroke)の関連はピル使用者に脳卒中が多いとの報告からすでに示唆されていた.しかしその関連は,あるともないとも確定されず,一定した結論はなかった.健康な更年期後女性でE+Pが脳卒中を増加させることを(RCTにより)はじめて明らかにしたのは上記のWHIが最初である.

病院めぐり

滋賀県立成人病センター

著者: 上田博久

ページ範囲:P.90 - P.90

 滋賀県立成人病センターは昭和45年(1970年)12月に開設されて以来,今年で35年目となります.当初は検診ベッド30床のみでの小規模な集団検診施設でしたが,その後,新開設,増床を繰り返し平成11年4月には研究所が開設され,さらに平成15年1月には新館(284床)が開設され,医師数74名,20診療科,計541床の病床数を有する滋賀県の中核病院に発展しています.“ふれあう心で確かな医療”をモットーに,滋賀県唯一の県立病院として成人病を中心に県民の健康の保持および増進に寄与しています.病院の所在地は京都からJRで20分という交通の便利なところにありますが,周辺には田園地帯が広がり,新館の病室の窓からは琵琶湖,そして比良山の山々が見渡せる風光明媚なところです.

 婦人科は常勤医3名で,産科はありません.主な業務としては,通常の外来診療と子宮筋腫,子宮内膜症,卵巣腫瘍,子宮外妊娠,子宮がん,卵巣がんなどの婦人科疾患に対して年間約300例の手術を行っています.成人病センターという病院の特性から悪性腫瘍の手術が全体の約30%を占め,最近の傾向としては卵巣がんの割合が増加しつつあるように思われます.また,輸血が必要となる可能性の高い手術症例に対して自己血貯血を事前に行い,自己血輸血により同種血輸血を回避し,最近の手術症例では同種血輸血を行うことはほとんどなくなっています.良性腫瘍に対しては内視鏡下(腹腔鏡下,子宮鏡下)手術を積極的に行い,良性腫瘍手術の約25%を占めるようになってきました.平成12年より良性疾患の手術入院患者に対してクリティカルパスを導入し,患者さんへの説明と信頼維持,医療スタッフ間の良好な意思疎通による医療事故防止,病床回転率の向上などに大いに役立てています.

市立長浜病院

著者: 橘敏之

ページ範囲:P.91 - P.91

 長浜市は琵琶湖の東岸にあり,季節それぞれに美しい姿を見せてくれる伊吹山を望むことができます.また京都,名古屋,日本海の中間地点に位置しており,昔から交通の要所として栄えてきた町です.

 市立長浜病院は昭和19年に内科,外科,耳鼻科の3科で開設され,その後,増科・増床を繰り返し,平成8年5月に現在地に新築全面移転しました.診療科は21科で,総病床数は676床(一般病床520床,療養病床156床)です.平成10年3月には県内初の日本病院機能評価機構による認定を受理,平成13年3月には臨床研修指定病院の認定も受け,滋賀県湖北・湖東地区の医療,保健,福祉の拠点施設として相応しい病院となりました.産婦人科は一般病床29床,LDR 2床,PICU 2床を有し,常勤医師3名と非常勤医師2名で24時間体制の診療を行っています.

ここまできた婦人科日帰り手術 8

緊急腹腔鏡下手術

著者: 中村拓実 ,   木幡豊 ,   井上裕美

ページ範囲:P.93 - P.95

 緊急手術症例であっても,術後早期に退院し,病院より快適に過ごせる自宅での静養を要望する患者は少なくない.これに対する医療サービスとして,日帰り手術という選択肢がある.当院において,すぐに治療を必要とする緊急症例の患者ではあるが,healty patientに近い患者に対してminimally invasive surgeryである腹腔鏡下手術を実施した場合,いわゆる狭義のday―case surgeryまたはone night surgeryとなる症例が約44%であった.早期退院の希望は,これからも増加していく可能性があると考える.


1 はじめに

 本連載では,湘南鎌倉総合病院産婦人科での腹腔鏡下手術を主とした日帰り手術について検討している.婦人科領域の緊急症例に対して,患者のバイタルサインが安定し,意識が正常であれば,疾患の診断と治療を兼ねたminimally invasive surgeryである腹腔鏡下手術が有用な手段である1).すぐに治療を必要とする患者(sick patient)は,多くの場合,日帰り手術の対象者ではないが,最近,当科において子宮外妊娠や卵巣嚢腫の捻転などの救急患者が術後24時間前後で退院できることを多く経験する.腹腔鏡下手術であっても緊急手術症例であるがゆえに術後の経過観察期間をどの程度とするかは各施設の判断によると思うが,一方で腹腔鏡下手術の場合はminimally invasive surgeryであるがゆえに,患者の術後回復が早いことから,術後早期に退院を希望する患者がいるのも事実である.

 本稿では,婦人科領域の緊急症例を対象とした腹腔鏡下手術について,退院が手術当日から翌日までの症例(広い意味での日帰り手術)について検討する.

症例

高齢者に発症した陰唇癒着症の1例

著者: 奥平さやか ,   鈴木俊治

ページ範囲:P.97 - P.99

 陰唇癒着症は,高齢者では低エストロゲン状態が誘因となり,脆弱化した外陰部に炎症,感染,外傷などが加わって発生すると考えられており,性的不活性状態や局所の不衛生も発生要因になりうることが推定されている.今回われわれは,66歳の性交渉経験のない女性に発生した本症を経験したので報告する.持続する排尿異常を主訴として紹介され入院した.左右の小陰唇は正中において癒着し,尿道口や腟入口上部は観察不能であり,脊椎麻酔下に陰唇癒着剥離および形成術を施行した.


はじめに

 陰唇癒着症は,陰唇が正中で腟前庭部を覆ってしまう外陰部異常で,排尿障害を主症状とする1).高齢者においては,低エストロゲン状態が誘因となり,脆弱化した外陰部に炎症,感染,外傷などが加わって後天的に本症が発生すると考えられている2, 3).今回われわれは,66歳の性交渉経験のない女性に発生した本症を経験したので報告する.

子宮腺筋症の癌化と考えられた腺扁平上皮癌の1例

著者: 佐藤賢一郎 ,   水内英充 ,   塚本健一 ,   藤田美悧

ページ範囲:P.100 - P.105

近年,卵巣チョコレート嚢腫の癌化が広く知られるようになったが,子宮腺筋症の癌化は稀な病態と思われており,報告例も散見されるのみである.今回,子宮腺筋症の癌化と考えられた腺扁平上皮癌(腺癌部分は低分化型類内膜腺癌)の稀な1例を経験した.症例は50歳,3経妊,2経産で,下腹部痛,腹部膨満,体重減少を主訴に,2002年(平成14年)8月7日に初診した.同年8月27日に診断的開腹術を施行したのち,TJ療法を行ったところ著効したため,2003年(平成15年)3月14日に二次的腫瘍減量術を施行した.開腹所見,病理組織所見より子宮腺筋症の癌化と考えられた.

一般的に,本疾患は術前診断が困難な場合があること,術後の病理組織診においても内膜より発生した体癌との鑑別診断が問題となる場合があること,予後についても同様に考えてよいのかなどの臨床的に重要ないくつかの問題点が存在するため,さらなる症例の積み重ねと知見の集積が望まれる.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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