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文献概要
今月の臨床 周産期の感染症―管理と対策 母体感染の管理と対策
3.麻疹のリスクと管理
著者: 佐藤賢一郎1 水内英充2
所属機関: 1新日鐵室蘭総合病院産婦人科 2みずうち産科婦人科
ページ範囲:P.19 - P.25
文献購入ページに移動麻疹は世界中に分布し,現在でもときに死に至る疾患である.本邦では1978年より定期接種が開始され,1994年の改正予防接種法では勧奨接種となった.Measles vaccine failure(以下,MVFと略)の存在や,麻疹ワクチン接種率自体も80%前後で推移1, 2)しており十分とはいえず,さらに1回接種法であるためブースター効果が得られにくいことなどにより成人の麻疹感受性者が蓄積,増加してくる可能性が考えられている.こういった現状を踏まえ,今回,妊娠時の麻疹感染のリスクと管理について述べる.
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