文献詳細
今月の臨床 周産期の感染症―管理と対策
垂直感染の管理と対策
文献概要
はじめに
水痘は,水痘帯状庖診ウイルス(varicella―zoster virus : VZV)感染により発症する疾患である.水痘は小児期の代表的ウイルス感染症であり,そのピークは8~9歳で,成人の95%以上は過去の感染によりすでに抗VZV抗体を保有している.妊娠中の水痘罹患率については0.05~0.07%(北米)1),0.3%(英国)2)などの報告がある.しかしながら,妊婦が罹患した場合には重症化しやすいことや,経胎盤的に胎児に感染し,その罹患時期により児の予後を左右することから,産科医としては本疾患に対しての慎重な配慮と適切な対応を行う必要がある.
水痘は,水痘帯状庖診ウイルス(varicella―zoster virus : VZV)感染により発症する疾患である.水痘は小児期の代表的ウイルス感染症であり,そのピークは8~9歳で,成人の95%以上は過去の感染によりすでに抗VZV抗体を保有している.妊娠中の水痘罹患率については0.05~0.07%(北米)1),0.3%(英国)2)などの報告がある.しかしながら,妊婦が罹患した場合には重症化しやすいことや,経胎盤的に胎児に感染し,その罹患時期により児の予後を左右することから,産科医としては本疾患に対しての慎重な配慮と適切な対応を行う必要がある.
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