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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻1号

2004年01月発行

今月の臨床 周産期の感染症―管理と対策

垂直感染の管理と対策

3.水 痘

著者: 岡谷裕二1 新谷友季子1

所属機関: 1高知大学医学部看護学科

ページ範囲:P.46 - P.49

文献概要

はじめに

 水痘は,水痘帯状庖診ウイルス(varicella―zoster virus : VZV)感染により発症する疾患である.水痘は小児期の代表的ウイルス感染症であり,そのピークは8~9歳で,成人の95%以上は過去の感染によりすでに抗VZV抗体を保有している.妊娠中の水痘罹患率については0.05~0.07%(北米)1),0.3%(英国)2)などの報告がある.しかしながら,妊婦が罹患した場合には重症化しやすいことや,経胎盤的に胎児に感染し,その罹患時期により児の予後を左右することから,産科医としては本疾患に対しての慎重な配慮と適切な対応を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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