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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻1号

2004年01月発行

連載 Estrogen Series 59

エストロゲン+プロゲステロンが更年期後女性の脳卒中発生に及ぼす影響

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.86 - P.87

文献概要

 昨年7月,米国医師会雑誌(JAMA)に発表されたWomen's Health Initiative Studyの更年期後女性に対するRandomized Control Trial(RCT)の結果は,全世界にショックを与えた1).そのなかで,エストロゲン+プロゲステロン(E+Pとここでは略す)の使用は,5.2年にわたる追跡期間中に,(50~79歳の)更年期後女性の脳卒中発生率を1.4倍高めるという結果があった.今回ここにご紹介する論文は2003年5月のJAMA誌上に発表されたもので,脳卒中(stroke)に関するデータをさらに詳細に分析したものである.

その背景

 ホルモンの使用と脳卒中(stroke)の関連はピル使用者に脳卒中が多いとの報告からすでに示唆されていた.しかしその関連は,あるともないとも確定されず,一定した結論はなかった.健康な更年期後女性でE+Pが脳卒中を増加させることを(RCTにより)はじめて明らかにしたのは上記のWHIが最初である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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