文献詳細
連載 症例
文献概要
陰唇癒着症は,高齢者では低エストロゲン状態が誘因となり,脆弱化した外陰部に炎症,感染,外傷などが加わって発生すると考えられており,性的不活性状態や局所の不衛生も発生要因になりうることが推定されている.今回われわれは,66歳の性交渉経験のない女性に発生した本症を経験したので報告する.持続する排尿異常を主訴として紹介され入院した.左右の小陰唇は正中において癒着し,尿道口や腟入口上部は観察不能であり,脊椎麻酔下に陰唇癒着剥離および形成術を施行した.
はじめに
陰唇癒着症は,陰唇が正中で腟前庭部を覆ってしまう外陰部異常で,排尿障害を主症状とする1).高齢者においては,低エストロゲン状態が誘因となり,脆弱化した外陰部に炎症,感染,外傷などが加わって後天的に本症が発生すると考えられている2, 3).今回われわれは,66歳の性交渉経験のない女性に発生した本症を経験したので報告する.
はじめに
陰唇癒着症は,陰唇が正中で腟前庭部を覆ってしまう外陰部異常で,排尿障害を主症状とする1).高齢者においては,低エストロゲン状態が誘因となり,脆弱化した外陰部に炎症,感染,外傷などが加わって後天的に本症が発生すると考えられている2, 3).今回われわれは,66歳の性交渉経験のない女性に発生した本症を経験したので報告する.
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