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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻10号

2004年10月発行

文献概要

今月の臨床 ここが知りたい─婦人科がん化学療法 子宮頸がん

2.同時化学放射線療法は有効か

著者: 山内智香子1 永田靖1 荒木則雄1 平岡眞寛1

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学科臨床医学系産婦人科

ページ範囲:P.1217 - P.1219

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はじめに

放射線療法は,手術と同様に局所療法である.子宮頸癌では放射線療法と手術の治療成績は同等であることが示され,欧米では放射線治療が主体であるが本邦では手術療法が選択されることが多い.放射線療法は低侵襲であるため,高齢者や全身状態不良な患者にも施行できるが,病変が大きい場合や放射線抵抗性の場合は根治が困難な場合もある.しかし,近年放射線療法と化学療法の併用により局所制御や生存率が向上することが明らかとなり,肺癌・食道癌などでそのエビデンスが示されつつある.本稿では子宮頸癌における同時放射線化学療法の併用効果についてreviewし,当科での実際の治療法についても述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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