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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻10号

2004年10月発行

今月の臨床 ここが知りたい─婦人科がん化学療法

子宮体がん

2.再発後の化学療法は何を選ぶか

著者: 山口裕之1 勝俣範之1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院腫瘍内科

ページ範囲:P.1235 - P.1239

文献概要

はじめに

子宮がんは,日本では女性の悪性腫瘍においては胃がん,乳がんについで3番目に多い腫瘍である.子宮がんのなかでは子宮頸がんの発生率が高いが,近年,子宮体がんの割合が増加してきている.しかし子宮体がんのほとんどはI期,II期であり,手術単独もしくは放射線併用で治療され5年生存率はI期 : 86.0%,II期 : 83.8%(国立がんセンター中央病院,1978~1988)を得ている.手術適応のない進行・再発子宮体がんはきわめて予後不良であり,抗がん剤治療(単剤もしくは多剤併用療法)や内分泌治療の適応となる.しかし,再発子宮体がんの抗がん剤治療の生存への寄与は無治療群との比較がないため,今のところ明確でなく,治療の目的は根治ではなく緩和であることもふまえておきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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