文献詳細
今月の臨床 ここが知りたい─婦人科がん化学療法
卵巣がん
6.どんなとき腹腔内化学療法(IP療法)を考慮すべきか
著者: 波多江正紀1 楠元雅寛1 中村俊昭1 山本文子1 大西義孝1
所属機関: 1鹿児島市立病院産婦人科
ページ範囲:P.1275 - P.1279
文献概要
進行卵巣癌では主たる病変の占拠部位が腹腔内が主体であるとの認識から,腹腔内化学療法の導入はしかるべくして臨床応用される歴史を有していたといえる.卵巣癌に先行して消化器癌などの播種病変に対しmitomycinの腹腔内投与や免疫賦活剤ピシバニール,ベスタチンなども試験的に試みられ,いくつかの成績が報告されている.最近ではplatina製剤を中心に臨床応用の検討が積み重ねられてきた.
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