icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻11号

2004年11月発行

今月の臨床 症例から学ぶ前置胎盤

症例から学ぶ

1.対応に苦慮した嵌入胎盤の1例

著者: 田熊直之1 佐々木禎仁1 千石一雄2

所属機関: 1旭川医科大学周産母子センター 2旭川医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.1327 - P.1331

文献概要

はじめに

われわれ周産期科医は毎日が出血との戦いといっても過言ではなく,ほんの少しの判断の遅れが,妊産婦および胎児の生命を危険にさらすことになる.さらに医療事故も含めて,何かが起こるときには往々にしてさまざまな要因が重なっているものである.非常に苦慮した前置胎盤の症例紹介が本誌の目的だが,本稿では当科において最近経験した内子宮口から2 cm以内に存在する低置胎盤1, 2)で,結果的に嵌入胎盤であり,さらにほかのさまざまな要因が重なり,大量出血,子宮全摘を余儀なくされ,対応に非常に苦慮した症例を紹介する.また,前置胎盤,癒着胎盤などの定義,詳細は本誌の他稿をご参照していただければ幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら