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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻11号

2004年11月発行

今月の臨床 症例から学ぶ前置胎盤

症例から学ぶ

2.膀胱まで胎盤が浸潤した前置・穿通胎盤の1例

著者: 赤堀周一郎1 山本昌彦2 早瀬良二3

所属機関: 1財団法人赤堀病院 2中国中央病院産婦人科 3国立病院機構福山医療センター婦人科・産科

ページ範囲:P.1332 - P.1335

文献概要

はじめに

帝切率が上昇している今日,帝王切開は比較的安全に行われているが,大量出血などの予期せぬ合併症に出会うことがある.特に帝王切開既往妊婦の前置胎盤症例では帝王切開瘢痕部への癒着胎盤を起こしやすい1, 2).このような症例では帝王切開中に制御不能な出血をきたしやすく,子宮摘出が必要なことが多い3, 4).また子宮摘出中に膀胱損傷をきたしやすい5, 6).われわれは帝王切開既往妊婦に発症した前置癒着胎盤症例で,胎盤が膀胱壁まで浸潤をきたしたと考えられる症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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