文献詳細
文献概要
今月の臨床 症例から学ぶ前置胎盤
前置胎盤例の児の予後
著者: 佐世正勝1
所属機関: 1山口大学医学部附属病院周産母子センター
ページ範囲:P.1386 - P.1389
文献購入ページに移動はじめに
前置胎盤は,分娩時に大出血を起こす代表的な産科救急疾患の1つである.最近では超音波診断の進歩により,多くは妊娠中期に診断され,予防入院,自己血貯血,予定帝王切開が行われるようになっている.しかし,突然の大出血により,早期に妊娠の中断を余儀なくされることもある.ようやく妊娠37週になって帝王切開を行っても,児の大きさの割には呼吸状態をはじめとした全身状態が安定せず,新生児科医の手を煩わせてしまうことも稀ではない.本稿では,周産期管理に必要な前置胎盤例から出生した新生児の予後について述べる.
前置胎盤は,分娩時に大出血を起こす代表的な産科救急疾患の1つである.最近では超音波診断の進歩により,多くは妊娠中期に診断され,予防入院,自己血貯血,予定帝王切開が行われるようになっている.しかし,突然の大出血により,早期に妊娠の中断を余儀なくされることもある.ようやく妊娠37週になって帝王切開を行っても,児の大きさの割には呼吸状態をはじめとした全身状態が安定せず,新生児科医の手を煩わせてしまうことも稀ではない.本稿では,周産期管理に必要な前置胎盤例から出生した新生児の予後について述べる.
掲載誌情報