文献詳細
文献概要
今月の臨床 産婦人科診療とリスクマネージメント
病院におけるリスクマネージメント体制
著者: 杉本充弘1
所属機関: 1日本赤十字社医療センター産婦人科
ページ範囲:P.126 - P.129
文献購入ページに移動はじめに
医療における安全の確保は,従来,医師をはじめとする医療者個人の責任で行われてきた.それは,医療者がそれぞれの専門的な知識と技術を用いて,個別にサービスを提供するという特性から,安全の確保も個人の責任とされたからである.しかし今日の医療は,多様な職種からなる「人」,医薬品や医療用具などの「物」,医療機関という「組織」の3要素に,組織を運用する「ソフト」を含めた「システム」として提供される仕組みに変貌している.したがって,医療者個人の安全確保の努力に加えて,「システムとしての安全性」の観点から問題を検討し,改善する努力が医療機関に求められている1).
医療における安全の確保は,従来,医師をはじめとする医療者個人の責任で行われてきた.それは,医療者がそれぞれの専門的な知識と技術を用いて,個別にサービスを提供するという特性から,安全の確保も個人の責任とされたからである.しかし今日の医療は,多様な職種からなる「人」,医薬品や医療用具などの「物」,医療機関という「組織」の3要素に,組織を運用する「ソフト」を含めた「システム」として提供される仕組みに変貌している.したがって,医療者個人の安全確保の努力に加えて,「システムとしての安全性」の観点から問題を検討し,改善する努力が医療機関に求められている1).
掲載誌情報