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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻2号

2004年02月発行

今月の臨床 産婦人科診療とリスクマネージメント

医療事故の実際とリスクマネージメント

8.不妊治療

著者: 太田博孝1

所属機関: 1秋田赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.184 - P.187

文献概要

はじめに

 産婦人科医療に伴う医療事故は全診療科のなかでトップを占め,30%を超えている.産婦人科の各分野別では,分娩に関連した事故が多く,不妊治療に伴う事故は比較的少ない.近年,体外受精・胚移植(IVF―ET)をはじめとする生殖補助医療(ART)の急速な普及に伴い,医療事故は確実に増加しつつあり,医事裁判件数は10年前の約1.5倍に達している.

 医療事故に対処するのに,リスクが起こる前の事前的対応と,起こった後にとる事後的対応がある.このうち事故への対応には,医療事故の発生を可能な限り減少させる予防的措置が最も重要となる.他の1つは事故が発生したときの対応措置をあらかじめ決めておくことである.本稿では不妊治療に伴う主なリスクと,それに対する予防的対応に的を絞り概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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