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文献概要
今月の臨床 不正出血の患者が来たら 年齢とreproductive stageで考える
2.思春期
著者: 田坂慶一1 田原正浩1 磯部晶1 清水彰子1
所属機関: 1大阪大学器官制御外科学
ページ範囲:P.246 - P.249
文献購入ページに移動患者が不正出血を主訴に来院した場合,患者の年齢,月経,あるいは年齢,妊娠の可能性などにより原因の分布がかなり異なっている.一般に幼小児期での原因としては腟外陰炎,異物,早発思春期,腫瘍などが多く,思春期における原因には無排卵,妊娠関連,血液凝固異常などが多い.一方,成熟期ではホルモン剤服用,妊娠関連,無排卵,子宮筋腫,子宮内膜頸管ポリープ,甲状腺機能異常が多く,閉経周辺期では再び無排卵,子宮筋腫,子宮内膜頸管ポリープ,甲状腺機能異常が多い.閉経後の場合はホルモン剤服用,子宮内膜病変(子宮内膜癌含む),萎縮性腟炎,子宮頸部外陰腫瘍が多い.
このように,同じ不正出血いう症状をとってみても,各世代により原因の頻度は大きく異なる.これらのことにまず留意して,思春期における不正性器出血に対応しなければならない.
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