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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

年齢とreproductive stageで考える

3.性成熟期

著者: 石原理1 岡垣竜吾1 小林浩一1

所属機関: 1埼玉医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.250 - P.253

文献概要

はじめに

 性成熟期女性が不正出血を主訴に来院した場合,その出血部位の鑑別がまず必要となるが,本稿では子宮からの出血に関して述べる.原因の鑑別診断は図1のような3ステップを考慮して行われる.まず,(1)診察・検査により妊娠を否定する,(2)さまざまな器質的疾患,すなわち腫瘍,外傷,炎症,感染症,凝固異常などの存在を否定する,そして,(3)これらすべてが否定されたとき,いわゆる機能性出血,実は無排卵症や黄体機能不全など多様な要因による子宮内膜からの出血と診断されることになる.

 本稿では,この3ステップの診断過程について,実地臨床に則した解決アプローチを呈示したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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