文献詳細
今月の臨床 不正出血の患者が来たら
年齢とreproductive stageで考える
文献概要
はじめに
性成熟期女性が不正出血を主訴に来院した場合,その出血部位の鑑別がまず必要となるが,本稿では子宮からの出血に関して述べる.原因の鑑別診断は図1のような3ステップを考慮して行われる.まず,(1)診察・検査により妊娠を否定する,(2)さまざまな器質的疾患,すなわち腫瘍,外傷,炎症,感染症,凝固異常などの存在を否定する,そして,(3)これらすべてが否定されたとき,いわゆる機能性出血,実は無排卵症や黄体機能不全など多様な要因による子宮内膜からの出血と診断されることになる.
本稿では,この3ステップの診断過程について,実地臨床に則した解決アプローチを呈示したい.
性成熟期女性が不正出血を主訴に来院した場合,その出血部位の鑑別がまず必要となるが,本稿では子宮からの出血に関して述べる.原因の鑑別診断は図1のような3ステップを考慮して行われる.まず,(1)診察・検査により妊娠を否定する,(2)さまざまな器質的疾患,すなわち腫瘍,外傷,炎症,感染症,凝固異常などの存在を否定する,そして,(3)これらすべてが否定されたとき,いわゆる機能性出血,実は無排卵症や黄体機能不全など多様な要因による子宮内膜からの出血と診断されることになる.
本稿では,この3ステップの診断過程について,実地臨床に則した解決アプローチを呈示したい.
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