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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

年齢とreproductive stageで考える

5.閉経後

著者: 太田博明1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.259 - P.263

文献概要

はじめに

 閉経後の不正出血は,患者自身は癌を想定して来院することが多いが,大部分は萎縮性の腟炎である.しかし,不正出血のなかには悪性腫瘍が稀ではあるが混在していることがあるので,それを見逃してはならない.したがって,良性疾患を想定する場合においても,細胞診を中心とする癌検診を必ず施行すべきである.なかでも,不正出血が子宮内腔からと思われるときには,外陰癌や腟癌,子宮頸癌のように視診はまったく無力であるので,経腟超音波検査で子宮内腔の病変をチェックするとともに,子宮内腔の細胞診は必須である.そこで本稿「閉経後不正出血」では,悪性腫瘍を中心にその取り扱いについて記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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