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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

薬剤使用の有無をチェックする

2.ホルモン補充療法(HRT)に伴う不正出血

著者: 菊池典子1 本庄英雄1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院女性生涯医科学

ページ範囲:P.282 - P.285

文献概要

はじめに

 ホルモン補充療法(HRT)は閉経周辺期のエストロゲン欠落に伴う血管運動神経障害による諸症状を改善するだけでなく,骨粗鬆症,動脈硬化やアルツハイマー病の予防に有効であるとされ,閉経後女性のQOLを向上させるものと期待されている.一方で,近年HRTの否定的な報告1)が発表され,副作用に関してのコンセンサスを十分に得る必要性が高まっている.HRTの普及で障害となるのは,子宮内膜や乳腺に関連する副作用であり,なかでも不正出血は患者にとって最も気がかりなものであり,臨床医にとっても対処に苦慮するところである.本稿では更年期のHRT施行に伴う不正出血のアプローチに関して考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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