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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

薬剤使用の有無をチェックする

3.GnRHアナログ

著者: 北島道夫1 石丸忠之1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.288 - P.291

文献概要

はじめに

 不正性器出血とは,分娩期の出血を除いて,「排卵性月経以外の性器出血」すべてを含むものと考えられ,腫瘍性病変,炎症,外傷,異物などにより生じる器質性出血と,器質的原因を認めない主に内分泌異常,稀には血液疾患により生じる機能性出血に大別される1)

 GnRHアナログ(アゴニスト)製剤は,産婦人科領域では主に子宮内膜症,子宮筋腫あるいは排卵誘発に対する薬物療法として一般臨床の場で頻用されている.GnRHアゴニスト製剤使用時には,器質性および機能性出血のいずれのタイプの不正性器出血をも認める場合がある.本稿では,GnRHアナログ製剤使用時の不正性器出血の特徴と留意点について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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