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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

薬剤使用の有無をチェックする

4.タモキシフェン

著者: 吉川史隆1 水谷栄彦1

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.292 - P.295

文献概要

はじめに

 欧米における乳癌の死亡率は肺癌についで第2位を占めているが,1990年ごろより減少傾向にある.一方,本邦においては乳癌の死亡率は胃癌,大腸癌,肺癌についで第4位であるが,生活習慣の欧米化に伴って年々増加傾向にある.乳癌と子宮体癌はホルモン依存性腫瘍であり,エストロゲンやプロゲステロンにより癌の増殖・進展が影響されるだけでなく,癌の発生にもこれらの性ホルモンが深くかかわっている.したがって,ホルモン依存性を利用したホルモン剤が癌治療に用いられている.子宮体癌に対してはプロゲステロン(ヒスロン)の大量投与が実施されているが,乳癌ではエストロゲンレセプターに結合してその作用を遮断するクエン酸タモキシフェンが使用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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