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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

薬剤使用の有無をチェックする

5.向精神薬など

著者: 小池浩司1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科機能再生学講座分子移植学(産科婦人科学)

ページ範囲:P.297 - P.299

文献概要

はじめに

 高プロラクチン血症の患者は,乳汁漏出とともに無月経に至る過程で,黄体機能不全,無排卵性月経,機能性出血,稀発月経などのさまざまな月経異常を高率に伴うため,不正出血を主訴として婦人科外来を訪れることが多い.なかでも薬剤によりもたらされる高プロラクチン血症は臨床上しばしば遭遇するもので,無排卵性月経や機能性出血などによる不正出血が初発症状となることも多い.そこで,本稿ではまず薬剤服用に伴う高プロラクチン血症の原因薬剤の分類について概説し,ついで薬剤性高プロラクチン血症の臨床症状ならびに鑑別診断の実際とその対応について述べた後,最後に薬剤による高プロラクチン血症がもたらす排卵障害のメカニズムについても触れたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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