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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻3号

2004年03月発行

今月の臨床 不正出血の患者が来たら

子宮以外からの出血もチェックする

1.腟出血(炎症,異物,外傷)

著者: 伊東宏絵1 井坂恵一1

所属機関: 1東京医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.301 - P.303

文献概要

はじめに

 不正性器出血を訴えて来院した患者を診察する際には,まずその出血が性器から出血しているのかどうかを明らかにする必要がある.しばしば患者は腟からの出血以外であっても,腟からの出血であると訴えることが多い.不正出血の大半は子宮からであり腟からの出血は稀であるが,外来診療においては,常に子宮以外の部位からの出血も念頭において診察を行わなければならない.一般に腟からの出血は,腟鏡診にて出血部位や病変の観察が可能であるため診断は比較的容易なものが多い.鑑別すべき出血部位としては外陰,子宮頸部,子宮内腔,卵管,尿路,消化管などがある.

 腟出血の原因としては,①炎症性,②腫瘍性,③異物,④外傷性に分類される.以下に診断のポイントについて詳記する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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