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連載 症例
妊娠中に大動脈解離を起こした1例
著者: 逸見博文1 鈴木静夫1 岡村直樹1 蠣崎和彦1 吉田俊人2 其田一3 足立憲昭4 遠藤俊明5 工藤隆一5
所属機関: 1帯広協会病院産婦人科 2市立釧路総合病院血管外科 3市立釧路総合病院麻酔科 4市立釧路総合病院小児科 5札幌医科大学産婦人科
ページ範囲:P.330 - P.333
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解離性大動脈瘤は予後不良の疾患であり,原因として動脈硬化,Marfan症候群などが多いが,妊娠・分娩が解離性大動脈瘤の原因となることが知られており,40歳以下の女性の解離性大動脈瘤の50%以上は妊娠中の発症であるという報告がある1).今回われわれは,妊娠36週に解離性大動脈瘤を発症し,帝王切開にて分娩ののち,保存的に治療した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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