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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス

I.無痛分娩の概要 バランス麻酔とは何か

11.バランス麻酔の方法について教えて下さい.

著者: 小倉久男1

所属機関: 1東邦大学医学部産婦人科第2講座

ページ範囲:P.382 - P.383

文献概要

1 はじめに

 バランス麻酔は,分娩の進行状況に応じて鎮静薬,鎮痛薬,麻薬,吸入麻酔薬などを投与して,お互いの効果を上手に利用し,和痛効果,無痛効果を期待する方法である.

 バランス麻酔および他の方法で無痛分娩を行う場合でも,無痛分娩を希望する妊婦には,母親学級への参加および個別指導により精神の安定,薬剤の効果,時期などに理解を得て,麻酔薬を使うということで術前検査に準じる検査(心電図など),グットマン,マルチウスなどの画像診断を行う.さらに,入院の時期(自然陣痛によるものか,誘発によるものか)について妊婦と相談する.

 バランス麻酔の方法には種々あるが,当科では図1の方法で行っている.パルトグラムを使用して個々の症例の経過を把握し,血管確保(19 Gエラスター針)を行い,分娩監視装置を装着し,陣痛の状態および児心音の監視を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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