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今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス II.硬膜外麻酔分娩の概要 硬膜外麻酔の管理
25.公立病院ではどうしていますか.
著者: 内野直樹1 西井文乃1
所属機関: 1社会保険相模野病院母子センター
ページ範囲:P.417 - P.419
文献購入ページに移動2002年の第22回臨床麻酔学会シンポジウムでは,産科手術(帝王切開)に麻酔科専門医の関与する頻度は30%に満たないという現状が示された.同学会に発表したわれわれの帝王切開麻酔に関する調査もほぼ同様の結果で,産婦人科医が麻酔管理を行っている場合が多い.その反面,麻酔科医のほぼ90%が産科麻酔はハイリスクであるという認識を持っている.本邦では,麻酔分娩の麻酔管理を誰がどのように行うかに関する調査は施行されていないが,帝王切開麻酔の現状からは,分娩中に産婦人科医が管理を行っている施設がほとんどを占めているものと推察される.われわれの施設では,1992年より硬膜外麻酔分娩を産婦人科医による管理で行ってきたが,本年4月,麻酔科常勤医が確保された段階で麻酔分娩の麻酔管理を麻酔科医に依頼している.カテーテルの留置,main doseの注入までを麻酔科医に依頼し,異常をきたさなければ産婦人科医が以後の麻酔管理を行い,妊婦に急変をきたした場合は麻酔科医と共同で対処している.
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