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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス

II.硬膜外麻酔分娩の概要 硬膜外麻酔の手技

27.硬膜外麻酔分娩の開始時期について教えて下さい.

著者: 横田和美1 照井克生1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター周産期麻酔部門

ページ範囲:P.422 - P.423

文献概要

1 開始前の処置

 無痛分娩希望の妊婦は,陣痛発来した時点から誤嚥防止のために絶飲食とする.しかし,最終経口摂取から一定時間経過するまで硬膜外麻酔開始を遅らせる必要はない.妊婦はすべて“フルストマック”であると考えるべきであり,一定時間経過したからといって誤嚥の危険性がなくなるわけではないからである.直前に経口摂取をしてしまった妊婦が急に硬膜外麻酔を求めた場合は,メトクロプラミド(プリンペランィ)10 mgを静注して胃内容量減少をはかる.

 絶飲食に対する水分補給と,低血圧への対処の目的で末梢静脈路を確保する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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