文献詳細
今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
II.硬膜外麻酔分娩の概要 硬膜外麻酔の手技
29.硬膜外麻酔に使用する薬剤について教えて下さい.
著者: 横田和美1 照井克生1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター周産期麻酔部門
ページ範囲:P.428 - P.429
文献概要
分娩にとって理想的な鎮痛法は,筋緊張や運動機能を保ちながらも,痛覚は遮断されている状態を提供できるものである.産婦が陣痛(子宮収縮)を感じることができればなおよい.同時に,母体にとって副作用が少なく,胎盤を通過しにくく,胎児への影響が最小限の麻酔薬が望ましい.
これらの目的を達成するために,局所麻酔薬の濃度を低く抑えて運動神経遮断を回避し,鎮痛効果を補うためにフェンタニルを併用する方法が一般的である.
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