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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス

III.硬膜麻酔分娩とその影響 硬膜外麻酔分娩で生まれた新生児の評価

46.硬膜外麻酔分娩で生まれた新生児の評価について教えて下さい.

著者: 渡邉智子1

所属機関: 1相模原協同病院小児科

ページ範囲:P.480 - P.481

文献概要

1 麻酔薬による影響の評価

 新生児が麻酔薬による影響をどの程度受けているかを評価するために,出生直後はアプガースコアと臍帯動脈血血液ガス分析が有用である.母体に麻酔薬が投与されている場合,児の心拍数,皮膚色は抑制されないが,呼吸,反射および筋力は抑制されることがある.Murphyら1)の報告では,無麻酔群に比べ硬膜外麻酔を含めた麻酔群ではアプガースコアはやや低値を示している.また,硬膜外麻酔群と対照群の臍帯動脈血pHを比較した越知ら2)の報告では,両群間に差はなく,硬膜外麻酔を用いた無痛分娩は新生児において安全であったとしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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