icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス V.無痛分娩―われわれの工夫 硬膜外麻酔―われわれの工夫

56.中通総合病院産婦人科の工夫について教えて下さい.

著者: 川原聡樹1 加藤充弘1 熊谷暁子1 金森勝裕1

所属機関: 1中通総合病院産婦人科

ページ範囲:P.510 - P.513

文献購入ページに移動
1 はじめに

 われわれは,以前より硬膜外麻酔による無痛分娩(以下,硬膜外麻酔分娩)を実施してきた.ここでは,われわれが行っている硬膜外麻酔分娩の現状について述べる.

 1999年に開催された日本麻酔学会における無痛分娩シンポジウムのなかで,大部分の女性は,医療側からの情報提供が少ないことにより,有効な鎮痛方法としての硬膜外麻酔法が出産方法の選択肢の1つとなっていないと報告された1).その報告を受けて,私たちは同年5月より,外来に無痛分娩の実施施設である旨を呈示し,同時に無痛分娩パンフレットを作製して希望者に配布を開始した.その内容は,硬膜外麻酔の具体的な手技,硬膜外麻酔分娩の期待される効果と予想される副作用,そしてわれわれが行っている実際についてである.

 また,当院のホームページ(http://www.meiwakai.or.jp/nakadori/)が2001年に開設され,そのなかの産婦人科の紹介ページに,硬膜外麻酔分娩に対応していることを掲載した.さらに2002年11月には,産科のスタッフが中心となって産科専用のホームページが立ち上げられ,そのなかにおいても硬膜外麻酔分娩について言及している.

 このように,われわれは,積極的に妊産婦への情報呈示を行って硬膜外麻酔分娩を実施している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?