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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス

V.無痛分娩―われわれの工夫 硬膜外麻酔―われわれの工夫

60.東海大学医学部産婦人科の工夫について教えて下さい.

著者: 岩崎克彦12 牧野英博13 牧野恒久1

所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系産婦人科 2平塚共済病院産婦人科 3牧野クリニック

ページ範囲:P.525 - P.527

文献概要

1 無痛分娩の工夫は?

 東海大学医学部附属病院においては,開院以来,無痛分娩に対して積極的に対応している.その骨子は,非薬物的理学療法の導入と,硬膜外麻酔分娩の併用である.現在では,前者に関してはラマーズ法が主体であり,ときにアロマゼイション管理や音楽療法を行い,後者はダブルカテーテル法による両側持続注入硬膜外麻酔法を採用している.産婦に対し,産痛による恐怖感や苦痛を和らげ,同時に,リラクゼイション環境下における,快適で安全な分娩を目指している.このような観点から,当院での工夫というと,次のことが指摘できる.(1)計画無痛分娩を行う.(2)理学療法を併用している.(3)ダブルカテーテル法による両側持続注入硬膜外麻酔法を採用している.(4)可能な限りの少量または低濃度の薬物を使用する.

 表1に,東海大学病院における無痛分娩のプロトコールを示す.このプロトコールは,陣痛室にファイルに入れて常備し,いつでも,誰もが自由に参照し,施行ドクターや介助助産師が絶えず使用できる状態にある.

 本稿では,硬膜外麻酔に関して内容を追ってみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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