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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

文献概要

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス V.無痛分娩―われわれの工夫 陰部神経ブロック―われわれの工夫

63.あまがせレディスクリニックの工夫について教えて下さい.

著者: 天ヶ瀬寛信1

所属機関: 1あまがせレディスクリニック

ページ範囲:P.536 - P.539

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1 はじめに

 分娩時の激しい疼痛に悩まされ,冷静さを失い,パニックに襲われているような正常妊婦に遭遇すると,心痛する.産科学的適応がないにもかかわらず,妊婦に帝王切開分娩による児の娩出を懇願されることがある.無痛分娩や和痛分娩は,このようなパニック状態の妊婦に冷静さを取り戻させ,再び分娩に積極的に取り組んでもらうためのよい一方法と考える.分娩第2期において,分娩時の疼痛の大部分は子宮収縮による疼痛よりも,むしろ下部産道の圧迫,伸展痛であるとされている.その疼痛の知覚神経は陰部神経が担っている.このため,陰部神経ブロックは,分娩第2期での和痛分娩によい適応となる.われわれは,子宮収縮子宮口が全開大し分娩第2期に入る直前に,適応を選んで陰部神経ブロックを施行している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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