文献詳細
今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
VI.硬膜外麻酔分娩と妊婦 妊婦の疑問に答えます
文献概要
1 はじめに
自分の身体に傷がつくのは,誰でも嫌なものである.胎児が娩出する際,会陰が無傷でかつ児も元気に産声をあげてくれたら,医師にとっても患者にとっても大変ありがたい分娩になる.しかし,会陰に裂傷なく胎児が通過する例は少なく,かすり傷くらいの軽いものから直腸が裂けるほどの重度なものまで,程度の差はあるものの会陰裂傷は避けがたい.裂傷は会陰や腟壁だけでなく小陰唇や腟前庭部など数か所にできる場合がある(表1).会陰切開によって不要な裂傷を予防し,創の治癒状態も良好になる.
自分の身体に傷がつくのは,誰でも嫌なものである.胎児が娩出する際,会陰が無傷でかつ児も元気に産声をあげてくれたら,医師にとっても患者にとっても大変ありがたい分娩になる.しかし,会陰に裂傷なく胎児が通過する例は少なく,かすり傷くらいの軽いものから直腸が裂けるほどの重度なものまで,程度の差はあるものの会陰裂傷は避けがたい.裂傷は会陰や腟壁だけでなく小陰唇や腟前庭部など数か所にできる場合がある(表1).会陰切開によって不要な裂傷を予防し,創の治癒状態も良好になる.
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