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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス

VII.麻酔に頼らない和痛法 和痛法の理論と実際

82.ソフロロジー式分娩の理論と実際について教えて下さい.

著者: 宮川勇生1

所属機関: 1大分大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.571 - P.573

文献概要

1 はじめに

 Sophrologie, sophrologyは,1960年にスペインの精神科医Alfonso Caycedoによって提唱された「心身の安定調和を得るための意識のあり方,意識段階の変化を研究する学問」で,sos(調和,平穏,平安,安定),phren(心気,霊魂,精神,意識),logos(研究,論議,学術)の3つの言葉からなる造語である.

 1976年にフランス,サンミッシェル病院のジャンヌ・クレフ博士によって1960年に提唱されたソフロロジーの理念,すなわち「意識の変化によって心身の安定調和をはかり,産痛を和らげる試み」が分娩教育法に導入された.わが国には1987年(昭和62年)にノートルダム・ド・ボンスクール病院で研修された松永昭博士によってソフロロジー式分娩教育法として紹介された1, 2)

さらに,1993年(平成5年)には日本ソフロロジー法研究会が設立され,松永博士の講演活動によりソフロロジー式分娩法は全国的に普及しつつある3~9).また,アメリカ,韓国,台湾,コロンビアなどにも日本から発信され,紹介されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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