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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻4号

2004年04月発行

連載 症例

頻脈発作に対しカテーテルアブレーション法が有効であったWPW症候群合併妊娠の1例

著者: 逸見博文1 鈴木静夫1 岡村直樹1 蠣崎和彦1 北宏之2 鵜野起久也3 遠藤俊明4 工藤隆一4

所属機関: 1市立釧路総合病院産婦人科 2市立釧路総合病院循環器内科 3札幌医科大学第2内科学講座 4札幌医科大学産婦人科学講座

ページ範囲:P.604 - P.607

文献概要

 妊娠前からWPW症候群を指摘されていた妊婦に発症した発作性上室性頻拍に対して抗不整脈薬を投与したが,発作が繰り返し,消失しないためカテーテルアブレーションを行った.治療後は発作性上室性頻拍は認めず,妊娠39週4日,3,386 gの男児を経腟分娩した.Apgar score 9点で新生児に特に異常は認められなかった.また産褥期も発作性上室性頻拍は認めず,退院後も経過順調であった.


はじめに

 今回われわれは,妊娠前からWPW症候群を指摘されていた妊婦に発症した発作性上室性頻拍に対して抗不整脈薬を投与したが発作を繰り返したので,カテーテルアブレーションを行った症例を経験した.発作性上室性頻拍は再発せず,順調に経過したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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