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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻5号

2004年05月発行

文献概要

今月の臨床 血栓症と肺塞栓―予防と対策

血栓症の予防薬・治療薬とその使い方

著者: 山本武人1 伊賀立二1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院薬剤部

ページ範囲:P.700 - P.703

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はじめに

 血栓症とは血栓が引き起こす症状を指し,血栓が原因になって起こる病態は血栓症と塞栓症に大別される.血栓症は血栓が形成箇所で血流を閉塞することによる症状であり,一方,塞栓症は血栓が形成箇所から剥がれて血流によって移動し,ほかの箇所で血流を閉塞することによって起こる病態のことを指す.血栓症や塞栓症は,形成部位によっては致命的な転帰をたどることもあるため,血栓の生成を予防することは臨床上きわめて重要である.主な血栓症予防薬の特徴を表1に示す.本稿では,これらのなかから代表的な薬剤を取り上げて,その使用上の留意点について述べる.なお,誌面の都合から,血栓溶解療法に用いる薬剤については詳述を割愛したので,ほかの成書を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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