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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻5号

2004年05月発行

連載 OBSTETRIC NEWS

生存の限界 : How small is too small?

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久産婦人科医院

ページ範囲:P.706 - P.707

文献概要

 超低体重児の出生直後の蘇生の問題は倫理的に難しい問題が含まれる.南カリフォルニア大学(USC)のSeriは,周産期医学コースで超低体重児の生存限界と新生児蘇生に関する講義を行った.定義は,低体重児1,500 g未満(≦妊娠30週),超低体重児1,000 g未満(<妊娠28週)とした.

1. カナダの研究(Alberta)

 研究対象は500 g未満(1983~1994年)で出産した1,193例とした.その結果,死産811例(68%)で,残りの出生児382例中173例(45%)は分娩室で死亡した.96例はNICUでcomfort care,113例(29.6%)に完全な集中管理が行われた.その結果,死亡例は78%(第1日),90%(第3日以内)で,生存はわずか18例(17例SGA)であった.生存児18例中13例は3歳まで生存したが,9例は脳性麻痺で最終的には欠陥のない生存児は生児100例中1例,処置児100例中4例と報告されている(Pediatrics 101 : 438, 1998).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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