文献詳細
今月の臨床 Urogynecology
Urogynecologyの基礎知識
文献概要
下部尿路の神経生理
1. 下部尿路の末梢神経支配
女性の下部尿路(lower urinary tract)は膀胱(bladder)および尿道(urethra)からなり,尿の貯留と排出という2つの相反した機能を持っている.これらの機能は骨盤神経(pelvic nerve),下腹神経(hypogastric nerve),陰部神経(pudendal nerve)の3つの末梢神経によって支配されている2, 4, 8, 9).
骨盤神経は仙髄から起こり膀胱排尿筋(detrusor)の収縮と尿道平滑筋(内尿道括約筋)の弛緩に関与する.下腹神経は胸腰髄から起こり,主に膀胱体部の弛緩と尿道平滑筋の収縮に関与し,陰部神経は仙髄から起こり尿道横紋括約筋(外尿道括約筋)の収縮に関与する(図1).これら3つの神経はそれぞれ求心路(afferent pathway)と遠心路(efferent pathway)を含んでいる.
1. 下部尿路の末梢神経支配
女性の下部尿路(lower urinary tract)は膀胱(bladder)および尿道(urethra)からなり,尿の貯留と排出という2つの相反した機能を持っている.これらの機能は骨盤神経(pelvic nerve),下腹神経(hypogastric nerve),陰部神経(pudendal nerve)の3つの末梢神経によって支配されている2, 4, 8, 9).
骨盤神経は仙髄から起こり膀胱排尿筋(detrusor)の収縮と尿道平滑筋(内尿道括約筋)の弛緩に関与する.下腹神経は胸腰髄から起こり,主に膀胱体部の弛緩と尿道平滑筋の収縮に関与し,陰部神経は仙髄から起こり尿道横紋括約筋(外尿道括約筋)の収縮に関与する(図1).これら3つの神経はそれぞれ求心路(afferent pathway)と遠心路(efferent pathway)を含んでいる.
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