文献詳細
今月の臨床 Urogynecology
Urogynecologyの基礎知識
文献概要
はじめに
1984年にWHOより「健康度」という概念が提唱されるようになってから,わが国でも「死なないための医療」だけでなく「健康度」を重視した医療が考えられるようになってきた.女性排尿障害はこの「健康度」を著しく低下させる疾患であり,これまで泌尿器科や産婦人科の専門医が診療にあたってきたが,最近ではurogynecologyという専門分野として骨盤機能外科学を中心とした診療が行われつつある.2020年には,わが国の人口の4人に1人が65歳以上となることを考えると,排尿障害の有病率は増加することは明白な事実であり,urogynecologyに対する需要は増加する.女性排尿障害に対する診断・治療は各論に譲るとして,本稿ではその基礎知識を述べることとする.
1984年にWHOより「健康度」という概念が提唱されるようになってから,わが国でも「死なないための医療」だけでなく「健康度」を重視した医療が考えられるようになってきた.女性排尿障害はこの「健康度」を著しく低下させる疾患であり,これまで泌尿器科や産婦人科の専門医が診療にあたってきたが,最近ではurogynecologyという専門分野として骨盤機能外科学を中心とした診療が行われつつある.2020年には,わが国の人口の4人に1人が65歳以上となることを考えると,排尿障害の有病率は増加することは明白な事実であり,urogynecologyに対する需要は増加する.女性排尿障害に対する診断・治療は各論に譲るとして,本稿ではその基礎知識を述べることとする.
掲載誌情報