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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻7号

2004年07月発行

今月の臨床 産婦人科医に必要な乳がんの知識

乳がん検診

1.乳がんは増えている

著者: 三浦重人1

所属機関: 1総合上飯田第一病院

ページ範囲:P.857 - P.861

文献概要

はじめに

西洋人に比べて東洋人女性に乳がんが少ないことは,昔からよく知られた事実である.多くの疫学調査研究を通して,東西間には食生活や性生活をはじめとする生活習慣に大きな差があり,このような環境要因が乳がん発生率の差を産むものと考えられてきた.

ところが近年,日本でも急速な経済成長と生活様式の欧米化に伴って女性の体位が向上し,同時に乳がんが増加してきた.といっても現在はまだ日本人乳がんの罹患率は欧米よりはるかに低く,何世紀にもわたる東西の民族間格差は保たれているのであるが,今後の日本人乳がんの動向に対しては真剣な予防対策を考えていく必要があるようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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