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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻7号

2004年07月発行

連載 Dos&Don'ts婦人科当直の救急診療ガイド・2

[性器出血を伴うもの]子宮筋腫,ポリープ

著者: 宮武崇1 上田豊1 榎本隆之1 村田雄二1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.959 - P.963

文献概要

[1] 各疾患の概要

1. 子宮筋腫

子宮腫瘍のなかで最も高頻度にみられ,30歳以上の女性では20~30%にみられる.約2/3は無症候性で,出血など臨床上問題となる症状を示すものは約10%である.

発生,発育はエストロゲン依存性であるため,閉経後は数年で縮小する.

2. 子宮内膜ポリープ

多くは50代以降に発生し,閉経後女性で無症候性子宮内膜ポリープは約10%にみられる.タモキシフェン服用者にみられることも少なくない.

3. 子宮頸管ポリープ

成人女性の4%程度にみられる.子宮頸管内を発生母地としているが,子宮腟部に由来するものもある.発生には炎症性変化が関与していると考えられており,悪性化することは稀である(<1%).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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