icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻8号

2004年08月発行

今月の臨床 妊娠中毒症─新しい名称と定義

中毒症の基礎─病因・病態の新知見

2.過凝固・交感神経活性化・血管攣縮と血管内皮障害

著者: 小林隆夫1

所属機関: 1信州大学医学部保健学科

ページ範囲:P.1000 - P.1007

文献概要

はじめに

われわれは,血管内皮障害こそが妊娠中毒症諸症状の本態であり,これに過凝固状態,交感神経系活性化,血管攣縮などが密接に関連し合い,悪循環を形成しながら妊娠中毒症病態を完成するものと考えている(図1)1).本稿では,臨床例での検討を通して妊娠中毒症における血管内皮障害の病態をさまざまな角度で捉え,病態の解明と新しい治療の確立を検討する.なお,臨床例の検討はすべて日産婦分類による重症妊娠中毒症症例であり,各種検査は当施設の倫理委員会の承認を得て施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら