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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻9号

2004年09月発行

今月の臨床 不育症診療─その理論と実践

子宮因子による不育症

著者: 熊切順1 武内裕之1 木下勝之1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.1107 - P.1113

文献概要

はじめに

不育症は着床完了した胚を母体が発育維持させる機構が障害されているか,あるいは胚側の問題により着床後の発育が維持されない状態の2つに大別される.母体側の原因は着床した良好胚の発育を維持できず,その結果流産の転帰となる.具体的な疾患として子宮奇形,子宮筋腫,子宮腺筋症,子宮内膜ポリープなどの子宮側要因が不育症に強く関与していると考えられる.またこれらは子宮内膜の局所的な血流分布の不均衡や子宮内腔の慢性的な炎症状態により,着床不全による不妊症の原因ともなりうる疾患である.本稿においては,これらの子宮性不育症についてその診断および治療法について述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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