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今月の臨床 不育症診療─その理論と実践
染色体異常による不育症
著者: 三春範夫1
所属機関: 1広島大学病理周産母子センター
ページ範囲:P.1121 - P.1125
文献購入ページに移動はじめに
不育症には,習慣流産をはじめ,ごくわずかではあるが反復する中期以降の胎児死亡や生後1週間以内の新生児死亡が含まれている.このうち3回以上流産を繰り返す場合の習慣流産が不育症の大部分を占めており,その原因の1つとして染色体異常が挙げられる.
本稿では,習慣流産でみられる染色体異常,それにかかわる精子,卵子,受精卵の染色体構成や染色体異常発生機序,習慣流産患者へのカウンセリングについて概説する.
不育症には,習慣流産をはじめ,ごくわずかではあるが反復する中期以降の胎児死亡や生後1週間以内の新生児死亡が含まれている.このうち3回以上流産を繰り返す場合の習慣流産が不育症の大部分を占めており,その原因の1つとして染色体異常が挙げられる.
本稿では,習慣流産でみられる染色体異常,それにかかわる精子,卵子,受精卵の染色体構成や染色体異常発生機序,習慣流産患者へのカウンセリングについて概説する.
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