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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科58巻9号

2004年09月発行

今月の臨床 不育症診療─その理論と実践

抗リン脂質抗体による不育症

著者: 青木耕治1

所属機関: 1名古屋市立城西病院産婦人科

ページ範囲:P.1137 - P.1141

文献概要

はじめに

不育症患者においては,自己免疫疾患ではないが,何らかの自己免疫異常(自己抗体陽性)を有する割合は20%以上にもなると報告されている.各種自己抗体のなかで,1985年ごろより,抗リン脂質抗体による不育症の存在が明らかにされてきた.その流産を引き起こす機序としては,母児接点での血栓形成による機序と,サイトトロホブラストに直接反応してシンシチオトロホブラストへの分化を阻止することにより,トロホブラストの脱落膜への侵入,着床を障害する機序が考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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