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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻1号

2005年01月発行

雑誌目次

今月の臨床 症例から学ぶ多嚢胞卵巣

多嚢胞卵巣症候群の病因論―とくにインスリン抵抗性の意義について

著者: 高倉賢二

ページ範囲:P.72 - P.77

はじめに

 多嚢胞卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS)は生殖年齢の女性において最も高頻度にみられる内分泌疾患であり,その頻度は4~12%といわれている1~3).PCOSにおいては,排卵障害に伴う不妊症だけでなく,若年性子宮内膜癌,糖尿病や動脈硬化性疾患などの生活習慣病などが発生することも多いといわれており4),産婦人科あるいは女性内科領域において非常に重要な疾患であるが,その病態については比較的はっきりしているものの,疾患概念については混乱がみられる.さらに病因については時代とともに変遷し,これまでにさまざまな説が提唱されてきた5, 6).病因論のなかで最近注目を集めているのはインスリン抵抗性(insulin resistance)であり,本稿では疾患概念の整理および病因論の歴史とともに,インスリン抵抗性とPCOSとのかかわりについて概説する.

多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発法

著者: 苛原稔 ,   松崎利也 ,   桑原章

ページ範囲:P.79 - P.83

多嚢胞性卵巣症候群に対する排卵誘発法の選択

 多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS)は内因性LHが高く,排卵誘発療法に対して過剰反応しやすいので,多発排卵を起こす結果,副作用として卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠が発生しやすい.特に,ゴナドトロピン療法時には細心の注意が必要である.また,他の排卵障害に比較して妊娠率が低く,流産も多い傾向にあるので,難治性の不妊症になりやすいことにも,PCOSの排卵誘発を難しくしている.

 図1にわれわれが用いているPCOSの各種排卵誘発法の選択法を示す1).一般にPCOSでは無排卵周期症や第1度無月経などの比較的軽度の排卵障害が多いので,まずクロミフェン療法の適応になることが多い.しかし,クロミフェン無効例が多く,結果的にゴナドトロピン療法を選択することが多い.ゴナドトロピン療法を行う場合は,治療成績は高いが副作用の発生頻度も高いので,投与法の工夫が重要である.副作用が頻発する場合には,外科的治療も有用である.また,最近はPCOSと糖代謝異常,あるいはインスリン抵抗性の関連が明らかにされてきたので,インスリン抵抗性改善薬が排卵障害の治療目的に使用されはじめている.

多嚢胞性卵巣症候群と卵巣過剰刺激症候群

著者: 鈴木はるか ,   村上節

ページ範囲:P.85 - P.89

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は多嚢胞性卵巣を呈し,内分泌学的には高LH血症と高アンドロゲン血症を特徴とする排卵障害である.不妊症を訴えるPCOS患者の排卵を誘発するに当たって,(1)クロミフェンに抵抗を示す症例が多く妊娠に結びつきにくい,(2)ゴナドトロピン療法を行うと卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こしやすく多胎妊娠を発生しやすい,などの問題点がある.OHSSは過剰な排卵誘発により生じる医原性の疾患であり,近年のさまざまな誘発法の開発や胚凍結法の開発などによりかなり克服されたといえる.しかしOHSSの病態については未だに解明されていないところも多い.本稿ではPCOSの病態を考察し,OHSSをいかに予防できるかについて現在の概念や方法を中心に概説する.

症例から学ぶ

1. 食事療法にて高インスリン血症の改善が認められた多嚢胞性卵巣症候群の1例

著者: 大庭功一 ,   名取省一 ,   中野逸郎

ページ範囲:P.11 - P.15

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(以下,PCOS)は,月経異常をきたし,内分泌学的にFSHは正常範囲でLHの基礎値分泌高値を呈し,形態学的に卵巣に多数の卵胞の嚢胞性変化が認められる症候群である.無排卵,男性化,肥満を備えたPCOSの典型例はStein─Leventhal症候群と称されるが,本邦では典型的PCOSは比較的稀である.われわれは高インスリン血症を伴った典型的PCOSを経験したので,その臨床経過とともに報告する.

2. 多嚢胞性卵巣症候群のインスリン抵抗性に対するメトフォルミンの効果

著者: 上條浩子 ,   成田収 ,   水谷栄彦

ページ範囲:P.16 - P.23

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS)のホルモン異常の基盤は,高インスリン血症にあるという考えから,インスリン抵抗性改善薬のPCOSへの有用性が脚光を浴びてきた.

3. PCOSで妊娠糖尿病を呈した患者の1例―PCOS症例が妊娠した場合の管理と予後について

著者: 竹内欽哉 ,   小林友季子 ,   金山尚裕

ページ範囲:P.25 - P.27

はじめに

 肥満患者が無月経,希発月経などの月経異常を訴えている場合,PCOSも伴っていることは臨床上しばしば経験されることである.近年,PCOSとインスリン抵抗性の関連が注目されており,PCOSの病態の改善にインスリン抵抗性改善薬であるメトホルミンが用いられている.肥満あるいはインスリン抵抗性を有するPCOSの患者が妊娠した場合,妊娠糖尿病(GDM)発症の危険性も増加することが予想される.われわれは,肥満のPCOS患者が結果的に妊娠糖尿病を発症した症例を経験した.今回,この症例を通してPCOS患者が妊娠した場合,どのような点に注意して周産期管理を行うべきか,また,その予後についての文献的考察も加えて検討した.

多嚢胞卵巣の排卵誘発法

1. PCOS症例におけるFSH初期投与量の重要性

著者: 石原理

ページ範囲:P.28 - P.31

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(polycyctic ovary syndrome : PCOS)症例は,ゴナドトロピンレベル(FSH+LH)がほぼ正常範囲を示すWHOのGroup 2 排卵障害のなかで,最も頻度が高い病態とされる.事実,不妊外来,内分泌外来診療において,無月経・無排卵や不妊症を主訴として来院する症例としてしばしば遭遇する.ただし,その診断基準は報告により異なり,諸外国から報告されているPCOS症例群がいずれも同等であるとはいい難い.したがって,何を述べるにしてもPCOSの定義の問題が生じ得るが,ここでは日本産科婦人科学会生殖内分泌委員会の定義1)に基づいて述べることにする.またPCOSの病態も,これまでの各種検討から1つではない可能性が高く,今後,症候群としてのPCOSが次第に解体され分節化されていく必要性をわれわれは認識せねばならない.

 さて,PCOSにおける排卵誘発法として,そのリスクとベネフィットの観点から,クロミフェンが第一選択とされる.なぜならば,何よりもまず,排卵誘発に伴う卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syndrome : OHSS)および多胎妊娠発生のリスクを最小とする必要性があるからである.しかし,クロミフェン周期(あるいは副腎皮質ステロイドホルモンの併用,メトフォルミンの併用などを含め)における,排卵誘発成功率,さらに妊娠率は満足できるものでない.そこで,クロミフェン抵抗性を示す症例については,現実的には依然としてゴナドトロピン療法が標準療法とされている.

 本稿では,われわれが行ったPCOSに対するゴナドトロピン初期投与量に注目した報告2)の際に用いたデータを再度検討し,PCOS症例に対するゴナドトロピンによる排卵誘発における留意点,今後の展望などを改めて整理することを試みる.

2. 多嚢胞性卵巣像を呈さない無排卵症に対してlaparoscopic ovarian drillingが有効であった1例

著者: 江崎敬

ページ範囲:P.33 - P.35

はじめに

 Laparoscopic ovarian drilling(LOD)はpolycystic ovarian syndrome(PCOS)に対する外科的治療法として広く普及している治療法である.

 Polycystic ovarian syndrome(PCOS)の不妊患者に対しては,通常はまずクロミフェンの投与による排卵誘発が第一選択となる.しかし,クロミフェンに抵抗する症例も本症例の約15~20%に見受けられる.次に,クロミフェン抵抗性のPCOS症例に対する薬物療法としてHMGの投与が行われることが多いが,OHSSや多胎妊娠などの問題点のある治療法である.HMGの投与法にさまざまな工夫を加えてこれらの問題を克服しようとされているものの,OHSSや多胎妊娠を完全に克服できていないのが現状である.また,高価な薬剤費や頻回のモニタリングにより通院日数が多いこと,そして流産率が高いことなどが問題となる.さらに,近年インスリン抵抗性を示す症例に対しメトホルミンなどインスリン抵抗性改善薬による治療も積極的に行われているが,すべての症例に有効であるとはいいがたい.

 PCOSに対する外科的治療法としてはStein, Leventhal1)により1935年に報告されたovarian wedge resection(WR)が始まりである.この術式はクロミフェンが開発されるまでは,本症例の唯一の治療法として広く普及し,長きにわたり行われてきた.しかし開腹手術による侵襲の高さ,卵巣組織の減少,また術後の癒着が問題となっていた.体外受精胚移植のない当時に卵管の癒着は不妊治療を行ううえで致命的ともいえる問題点であった.

 一方,1980年代に入り,不妊症の検査や治療のために導入された腹腔鏡検査は多くの施設で行われるようになってきた.そこでPCOS症例に腹腔鏡検査をする際,外科的治療を同時に行う試みが1983年ごろより始まった.WRのように卵巣組織を切除するのではなく,腹腔鏡を用いて卵巣を電気的に焼灼2)ないしはレーザーによる蒸散3)するテクニックが用いられるようになってきた.この治療法はいわゆるlaparoscopic ovarian drilling(LOD)と呼ばれる.その結果,卵巣組織の減少も多くなく,そして術後癒着が軽減されることとなった.WRからLODと術式の変化はあるものの,卵巣に対するtraumaがPCOSの病態を改善することには異論のないところである.

 LODはクロミフェン抵抗性のPCOS症例に対する外科的治療として広く普及しているが,その適応について確立したものはない.PCOSに対するLODの排卵率は61%から100%4)と報告されており,報告によってばらつきが多い.これは手技的な差もあると思われるが,対象症例の選択による違いが大きいと考えられる.

 PCOSの診断基準としては,全世界的に認められている基準はいまだ確立していない.これはPCOSの本態がいまだ十分に解明されていないことと,臨床症状,内分泌所見などに多様性が存在するためである.さらに,人種間においてもその多様性が存在し,統一的な診断基準を設定することを困難にしている.たとえば,欧米では70%に認められる多毛が,本邦では10~20%と少ないことなどがある.本邦では1993年に日本産科婦人科学会で作成された診断基準により診断される.欧米では2003年ESHRE/ASRMにて統一された診断基準が策定され(表1),今後の標準となっていくと思われる.しかし,PCOSにはいまだ診断基準に曖昧さがあり,術後の成績に差異をもたらしていると推察される.

 この本邦と欧米の診断基準項目に共通する点として,1つは月経異常,そしてもう1つは特徴的な卵巣の形態,つまり多嚢胞性卵巣という項目が挙げられる.すなわち,PCOSという症候群において「多嚢胞性卵巣」とはきわめて重要な所見であると考えられている.

 上述したようにLODはPCOSに対するきわめて有効な外科的治療法であるが,今回われわれは,PCOSに特徴的な多嚢胞性卵巣像を示さない無排卵症例に対してLODを施行し,自然排卵を認めた1例を経験したので報告する.

3. PCOSに対して経腟的腹腔鏡下に行う新たな手術的排卵誘発法

著者: 平野由紀 ,   柴原浩章 ,   白石康子 ,   菊池久美子 ,   鈴木達也 ,   高見澤聡 ,   鈴木光明

ページ範囲:P.37 - P.43

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : 以下,PCOS)は排卵障害を原因とする月経異常,不妊症,男性化,肥満などの特有の臨床状を呈する症候群で,卵巣の形態変化,内分泌異常を主徴とする.PCOSはStein─Leventhal症候群とも称されるが,その由来はSteinとLeventhal 1)が排卵障害,多毛,肥満,両側の卵巣腫大を伴う症候群を記載し,この症候群の治療に開腹による卵巣楔状切除術(ovarian wedge resection : 以下,OWR)1)が有効であることを示したことにある.PCOS患者の臨床像には人種差があり,欧米では肥満や多毛から診断に至るケースが多い点と異なり,本邦においては月経異常,排卵障害や挙児希望が主訴で,アンドロゲンの値は正常範囲内であることから,多毛,肥満を伴う典型例はさほど多くない.PCOSの本態はさまざまで単一の疾患群ではないが,その診断に際しては表1に示す日本産科婦人科学会の生殖・内分泌委員会によるPCOSの診断基準2)が用いられ,このうち月経異常,LHの基礎分泌値高値でFSHは正常,超音波断層検査で多数の卵胞の嚢胞状変化を認める,が必須3項目と定められている.

 挙児希望のあるPCOS患者に対しては排卵誘発法が必要であるが,現在用いられる方法としては薬剤を用いる方法と,卵巣に対する外科的治療に分類できる(表2).前者にはクエン酸クロミフェン(clomiphene citrate : 以下,CC)やゴナドトロピン製剤(gonadotropin : 以下,Gn)などの排卵誘発薬が従来から使用されてきたが,最近になり耐糖能異常の正常化をはかる塩酸メトホルミンの処方が排卵誘発にも有効と報告され注目を集めている3).後者としてはSteinら1)がOWRの有用性を報告して以来,1980年代初頭までPCOSに対する不妊治療としてOWRが主流であった.しかしその侵襲性や術後骨盤内癒着などの副作用の観点4)から,その後は次第に排卵誘発薬による治療が主流となった.一方,1980年代後半には腹腔鏡の普及と医療用レーザーの開発,さらにGn療法による多胎妊娠とOHSSの高い発生率が社会問題として取り上げられた反省から,経腹法による腹腔鏡下卵巣焼灼術(laparoscopic ovarian drilling : 以下,LOD)5)が開発され普及した.さらに最近,より侵襲性が低い手術治療法として経腟的アプローチによる腹腔鏡(transvaginal hydrolaparoscopy : 以下THL)下に行う卵巣焼灼術(transvaginal hydrolaparoscopic ovarian drilling : 以下,THLOD)6)が開発され,われわれも本法を積極的に導入してきた7)ので紹介する.

多嚢胞卵巣と卵巣過剰刺激症候群

1. クロミフェン─hMG─hCG療法で重症のOHSSに至った1症例

著者: 伊藤恭子 ,   福田淳 ,   田中俊誠

ページ範囲:P.45 - P.49

はじめに

 近年の生殖補助技術(assisted reproductive technology : ART)をはじめとする生殖医療の技術進歩はめざましく,不妊で悩む多くの夫婦に福音を与えている.一方,それらの治療に使用される排卵誘発薬の使用頻度も増加している.その際,多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS)の患者では過剰な卵胞成熟が起きやすく,多胎や卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syndrome : OHSS)などの副作用の増加が問題となっている.また,本症例のように,単一卵胞でのOHSSの発生や,自然排卵でのOHSSの報告もあり,予防法や治療法を確立することが喫緊の課題となっている.

2. 重症卵巣過剰刺激症候群に対する胸・腹水濾過濃縮再静注法

著者: 金崎春彦 ,   上田敏子 ,   宮崎康二

ページ範囲:P.50 - P.55

はじめに

 難治性の排卵障害を有する多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)患者に対するhMG─hCG製剤による排卵誘発法は,抗エストロゲン剤療法に比べて排卵率,妊娠率ともに有意に高率であることから広く行われている.しかしながら,hMG─hCG製剤による卵巣の反応性は病態および個人によって大きく異なり,多発卵胞発育から多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症頻度が高くなる難点がある.特にOHSSは薬物投与後に発症する医原性疾患であり,重症化した際には生命をも脅かしかねない症候群である.本疾患は本来健康な女性に発症するものであり,可能な限り予防策を講じ,重症化しないように注意し,万が一重症化してしまった場合には適切な治療を速やかに行う必要がある.

 OHSSは排卵誘発の合併症として発症し,卵巣腫大,腹水,胸水の貯留とそれに伴う血液濃縮,低蛋白血症,循環血液量の減少を呈する症候群である.重症のOHSSは,その病態が経時的に変化するために,水分代謝を理解し,適切に対応することが重要であるが,サードスペースへの水分貯留,血管内脱水状態に対して胸,腹水濾過濃縮再静注法の有用性が多数報告されている1~3).われわれの施設においても,PCOS患者ではないものの排卵誘発薬使用に伴う重症OHSSを発症した患者に対して胸・腹水濾過濃縮再静注法を施行し,症状の改善をみた症例を経験したので,OHSS発症への経過,治療,その後の経過を含めて呈示する.

多嚢胞性卵巣と関連疾患

1. 多嚢胞性卵巣症候群を合併した子宮体癌

著者: 佐藤重美 ,   梅本実香

ページ範囲:P.56 - P.59

はじめに

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者には子宮体癌がしばしば合併することが報告されている.PCOS特有の内分泌環境との関連が示唆されており,また組織学的には高分化型類内膜癌の頻度が高く,予後良好な場合が多いといわれている.今回筆者らは19歳のPCOS合併の子宮体癌症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

2. 多嚢胞性卵巣症候群が疑われたが,遅発性副腎過形成3β─HSD欠損症であった例

著者: 髙須信行 ,   當間武 ,   小宮一郎

ページ範囲:P.61 - P.65

はじめに

 多毛,月経不順,不妊をみたら多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome : PCOS)を疑う.また思春期以後に多毛,月経不順,不妊を訴えるものに遅発性副腎過形成(late─onset con-genital adrenal hyperplasia : late─onset CAH)がある.PCOSとlate onset CAHは臨床症状が似る.両者を鑑別することが大切である.多毛症のみの軽度の男性化を呈する女性の30~50%がlate─onset CAHである1, 2).そのうち40~60%が3β─HSD3(3β─hydroxysteroid dehydro-genase)欠損症,25~35%が21─hydroxylase欠損症,5~25%が11β─hydroxylase欠損症である1, 2).一方,PCOSではDHEAS(dehydroepi-andros-terone sulfate)が高値になる.DHEASが過剰になるadrenal androgen(AA)過剰はPCOSの50%でみられる3).PCOSとlate─onset CAHを鑑別することは重要である.

 多毛を主訴とし来院したlate─onset CAH(3β─HSD欠損症)の1例を報告する.PCOSを疑い検査をした.PCOSではなく,多毛を主訴としたlate─onset CAH(βb─HSD欠損症)であった.

3. 23か月間のカウフマン療法で多嚢胞性卵巣を治癒しえなかったStAR遺伝子異常症の22歳46,XX症例

著者: 宮本純子 ,   久慈直昭 ,   長谷川行洋

ページ範囲:P.67 - P.71

背 景

 Steroidogenic acute regulatory protein(StAR)遺伝子異常症は,副腎不全および性腺機能不全を主徴とする疾患である.これらの機能不全は副腎および性腺におけるStAR依存性のステロイド合成の一次的な障害に加え,組織内へのコレステロール蓄積によるミトコンドリア障害に起因した二次的なステロイド合成能障害により発症すると考えられている1).このため胎生期からホルモン産生能を有する副腎および精巣においては早期からステロイド合成が障害され,副腎不全は生後早期に発症する.46,XY症例では胎生期よりアンドロゲン産生能が障害されるため外性器は女性型となり,また二次性徴を欠如する2).一方,46,XX症例では卵巣におけるエストロゲン産生能が比較的保たれ,乳腺の発達,月経の自然発来が認められる2~4).しかしながら,思春期以降に多発性卵巣嚢胞を形成し5, 3),その腫大により卵巣茎捻転をきたしうることが報告されている5)

 卵巣茎捻転は緊急手術を要する救急疾患であること,卵巣切除術を要した際には若年女性に大きな精神的苦痛を与えうること,また特に副腎不全を合併する本疾患においては副腎クリーゼの引き金となることを合わせて考えると,卵巣嚢胞腫大の進行を阻止することはきわめて重要である.これまでに,13歳より開始したプロゲステロン治療にて卵巣嚢胞の腫大を防ぎえた症例4),11歳から出現した卵巣嚢胞の腫大を14歳から開始したカウフマン療法により縮小し得た症例6)が報告されている.

連載 カラーグラフ・知っていると役立つ婦人科病理・66

What is your diagnosis ?

著者: 清水禎彦 ,   清水道生

ページ範囲:P.7 - P.9

症例 : 70歳,女性.5経妊,3経産

 不正出血のため来院.身体所見に異常なし.CA19─9,CA─125,CEAなどの腫瘍マーカーを含め検査データはいずれも正常範囲内であった.MRI検査でも異常所見は見出せなかったが,内膜細胞診でadenocarcinomaと診断され,開腹術が行われた.手術時,子宮,卵巣および右卵管に腫瘍はみられなかったが,左卵管が軽度腫大しており,左付属器切除術を行った.

 Fig 1,2は左卵管の組織像(HE染色)である.病理診断は何か.

婦人科超音波診断アップグレード・10

女性性器奇形の超音波所見

著者: 佐藤賢一郎 ,   水内英充

ページ範囲:P.91 - P.104

1 はじめに

 女性性器奇形は,大きく分けると外性器の奇形,腟の奇形,子宮の奇形の3つに分類される.外性器の奇形には小陰唇肥大症,小陰唇左右非対称,陰核肥大,処女膜閉鎖症,外陰閉鎖(性器形成不全症)があり,腟の奇形には腟欠損症,腟形成不全,腟横中隔(完全閉鎖,不完全閉鎖),腟縦中隔がある.女性性器奇形はおよそ0.06~3%に認められるとされており1, 2),産婦人科医の誰しもが遭遇する可能性のある疾患である.しかし,疾患の内容によっては術前診断が困難な場合があり,開腹により初めて診断されるケースも少なくない.女性性器奇形は比較的若年の場合が多いため,不要な手術を避けるうえでも的確な術前診断が要求される.

 われわれは,女性性器奇形の術前診断においてはMRIが有用であることを報告してきた.この領域における超音波診断の有用性については限られていると思われるが,特定の疾患ではほぼ確定診断が可能な場合もあり得るし,MRIを施行するに至る過程の1つとしてある程度の疑診を得ることができれば,1つの臨床的役割を果たすことになるのではないかと考える.今回は,自験例をもとに文献的検討を加えて各種女性性器奇形の超音波所見について述べたい.

Dos&Don'ts産婦人科当直の救急診療ガイド・8

[性器出血を伴わないもの]―卵巣出血

著者: 塩沢丹里 ,   小西郁生

ページ範囲:P.105 - P.109

1 はじめに

 卵巣出血は産婦人科領域における腹腔内出血のうち,子宮外妊娠に次いで頻度の高い疾患である.下腹痛を訴え,妊娠反応が陰性で,腹腔内出血を認める場合には本症の可能性を考慮しなければならない.経腟超音波の普及により診断は比較的容易になったが,緊急手術が必要な症例もあり,産婦人科救急医療では重要な疾患である.

 卵巣出血には,病態生理的に排卵出血と出血性黄体嚢胞とがある.前者は排卵の直後に排卵によって生じた卵胞膜の破綻部から腹腔内に出血する場合で,卵の排出の際に排卵孔近傍の卵巣皮質の小動脈の損傷を伴った際などに起きやすい.後者は黄体期に黄体形成に伴う新生血管が性交などの何らかの原因によって破綻し,黄体内に出血して出血性黄体嚢胞となる場合で,同時に黄体の出血破綻部から腹腔内出血を呈することが多い.頻度的には後者が高いといわれている.

 本稿では卵巣出血の一般的な臨床像と,婦人科救急疾患としての卵巣出血に対する初期対応と検査所見上の特徴,および取り扱いの基本について記載する.

病院めぐり

高松赤十字病院

著者: 野々垣多加史

ページ範囲:P.110 - P.110

四国の玄関口であり,また中枢でもある香川県高松市は,瀬戸内海に面し,風光明媚で気候も人の気質も穏やかな土地です.当院はその市の中心部,県庁の隣に位置し,10階建て本館の屋上からは多島美を堪能することができます.当院は明治40年に日本赤十字社香川支部病院として設立され,昭和18年から今の名称となり,間もなく設立100周年を迎えます.現在は22診療科,601床の香川県の中核病院として,地元では「日赤」とか「日赤病院」と呼ばれて親しまれ,また頼りにされる存在となっています.もちろん臨床研修指定病院であり,日本医療機能評価機構の認定もすんでいます.

 当院の産婦人科は病院が設立された年からの歴史があります.昭和38年には,別にあった高松赤十字産院を統合し現在に至っています.医師は5名です.平成15年は,外来患者数は1日約95人,入院患者数は45人程度でした.手術は流産手術などの小手術を除いて年間約440件行っています.

山口労災病院

著者: 末廣泰子

ページ範囲:P.111 - P.111

山口労災病院は,労災医療の実践病院として昭和30年3月に,遠くに九州を臨む山口県小野田の地に開院しました.内科,外科,整形外科の3診療科,50床で診療を開始し,その後,設備の充実・増床と診療科の増設を行い,平成14年1月には日本医療機能評価機構から認定されました.現在は病床数316床,16診療科を有する総合病院として,勤労者医療のほかに,地域の中核病院としての一般診療はもとより,救急医療や地域検診といった地域のニーズに応えた医療を実施しています.

 働く女性の健康支援を目的に産婦人科が開設されたのは昭和57年4月と比較的新しく,山口大学の関連病院として平塚圭祐医師が赴任され,その後,平成元年までに4人の医師が交代し,平成元年から筆者が勤務しています.赴任当初は少なかった分娩数や手術件数は徐々に増加し,産婦人科スタッフも平成7年には2人になり,さらに一昨年からは1人増え,現在は平川修部長と医員の3人で診療を行い,来年にはスーパーローテーターとして研修医も加わる予定です.

もうひとつの国境なき医師団・7

HIV/AIDSとARV治療

著者: 東梅久子

ページ範囲:P.114 - P.115

12月1日は世界エイズデーである.世界で約3,800万人がHIVに感染し,昨年だけで50万人の子どもを含む約300万人が死亡している.現在,600万人を超えるHIV/AIDS患者が抗レトロウイルス剤による治療(antiretroviral treatment : ARV治療)を必要としているが,実際に治療を受けているのは50万人に満たない.

 国境なき医師団とHIV/AIDS

 国境なき医師団は1990年代中ごろから開発途上国においてHIV/AIDSのケアを行っている.2000年には国境なき医師団による最初のARV治療プログラムをタイと南アフリカで開始した.現在,国境なき医師団は27か国で2万3千人を超えるHIV/AIDS患者にARV治療を提供している.

症例

原発性卵巣平滑筋腫の1例

著者: 木下俊彦 ,   桝谷法生 ,   安田豊 ,   伊藤元博

ページ範囲:P.117 - P.120

はじめに

 卵巣腫瘍のなかで平滑筋腫はきわめて稀であり,これまでに約70例の報告があるにすぎない1).多くの症例では腫瘍径は小さく(3 cm以下),無症状であり,手術時に偶発的に発見されたものである1, 2).今回われわれは,21 cm大と比較的大きな卵巣平滑筋腫の症例を経験したので報告する.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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