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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻12号

2005年12月発行

文献概要

今月の臨床 FGR─Fetal Growth Restriction 管理の実際

当科の管理指針

著者: 児玉由紀1 鮫島浩1

所属機関: 1宮崎大学医学部産婦人科・周産母子センター

ページ範囲:P.1590 - P.1593

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はじめに

 子宮内胎児発育遅延(intrauterine growth restriction : IUGR)は,周産期死亡や罹病の主要な原因の1つであり,代表的なハイリスク妊娠である.1967年にBattagliaとLubchenco1)が,在胎週数に対して体重が10パーセンタイルを下回る児をsmall─for─gestational age(SGA)infantと分類した.在胎38週で出生したAGA(appropriate for gestational age)児の新生児死亡は0.2%であるのに対し,SGA児では1%に有意に上昇する2)

参考文献

1) Battaglia FC, Lubchenco LO : A practical classification of newborn infants by weight and gestational age. J Pediatr 71 : 159, 1967
2) Cunningham FG, et al(eds): Fetal growth disorders. In : Williams Obstetrics. 22nd ed, pp895─904, McGraw─Hill, 2005
3) 茨 聡,池ノ上克,蔵屋一枝,他 : IUGRの出生直後の状態と予後.日本新生児学会誌26 : 39─48, 1990
4) 丸山有子,茨 聡,加藤博美,他.頭囲発育停止を指標にしたIUGR娩出のタイミング.周産期シンポジウムNo.22, pp121─128, 2004
5) 鮫島 浩 : 胎児病態生理学的変化に基づく分娩時胎児心拍数モニタリングの再評価.日産婦誌54 : 1103─1115, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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