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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科59巻12号

2005年12月発行

文献概要

連載 OBSTETRIC NEWS

子癇発作を予知し防止できるか?

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久産婦人科医院

ページ範囲:P.1640 - P.1641

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子癇は,子癇前症妊婦に新たに発生した大発作痙攣と定義される(ACOG Practice Bulletin.No.33, 2002).米国では妊婦の分娩前外来受診率の向上の結果,子癇発症率は徐々に減少しており,例えばパークランド記念病院では1例/700分娩(1955~1975年),1例/1,150分娩(1983~1986年),1例/2,300分娩(1990~2000年)に減少していると記載されている(Williams Obstetrics.第21版,p572, 2001).

 Zuspanは「重症子癇前症は適切な外来管理で予防されるべきである.さらに,子癇前症で入院した妊婦に子癇は起こるべきではない」と主張した(AJOG 131 : 591, 1978).この主張に困惑してきた産科医は多数いるのであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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