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連載 症例
初経発来4年後に急性腹症をきたした小孔処女膜症の1例
著者: 大野原良昌1 佐藤慎也1 伊藤雅之1 皆川幸久1
所属機関: 1鳥取県立中央病院産婦人科
ページ範囲:P.235 - P.238
文献概要
処女膜閉鎖症は比較的稀な疾患で,その発生頻度は0.03~0.1%とされている1).本症には完全に処女膜が閉鎖したいわゆる処女膜閉鎖(imperforate hymen)と処女膜に小孔を伴った小孔処女膜(microperforate hymen)2~7)が存在する.今回われわれは,小孔処女膜であったために初経から4年間周期的な月経が発来し,急性腹症発症を契機に診断された処女膜閉鎖症の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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